シアトル近郊の省エネにこだわった新築、リフォーム物件を2日間自由に見て回ることができるイベント「Green home tour」が4月29日と30日の2日間開催されました。このイベントはNorthwest Eco Building Guildという団体が主催するイベントで、一般消費者は自由にシアトル中に点在する省エネ住宅を見て回ることができます。初日には6物件、2日目には14物件が公開されていました。省エネ住宅に関してはかなり遅れているアメリカでも、近年では知識や問題意識を持つ消費者が増えており、これからパッシブハウスやゼロ・エネルギー住宅は増えていくと見込まれています。今回は私が取材した中でも特徴的な2つの物件を紹介します。 省エネ住宅でも窓は巨大化 一軒目はLighthouseとタイトルが付いた改修物件です。Lighthouseとは本来灯台の意味ですが、明るい室内と省エネを両立させたことにちなんで命名されたそうです。省エネ性能を高めながら、非常に大きな窓がたくさん設けられているのが外観からもわかると思います。元々、室内が非常に暗かった住宅ですが大開口によって明るく生まれ変わっています。開口を大きくした分、窓の性能は高める必要があり、樹脂サッシのトリプルガラスの窓も何カ所かに使われています。建物の角の部分に大きな開口を取りたい施主が多いとのこと。日本の襖のような光を通す仕切りも活用し、採光には気を配っていました。 超こだわり派はドイツ建材で大学教授の奥さんと超大手IT企業のご夫婦が施主のパッシブハウスは建物だけで1億5千万円のコストがかかっている高級新築住宅。サッシなどは全てドイツメーカー製にするというこだわりの強さ。この住宅でもリビングはウッドデッキと直結する流行りの間取り ..
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