フィンランドのヘルシンキ在住の大村裕子です。
フィンランドの建築について住宅を中心に、建築士の視点でレポートしていきます。建築薬局とは?今回はリノベーション、特に古い建物をできるだけ保存する場合の強い味方をご紹介します。フィンランド語でラケンヌスアプテーッキ、建築薬局というお店です。薬局では具合が悪い時に、薬剤師からアドバイスを受け薬を買いますが、同様にこの店ではリノベーションで困った時に必要な部品を買ったり、アドバイスを受けることができます。
お店に入ってすぐのカウンターには小さな引き出しがたくさんあり、昔の薬局のようです。あらゆる住宅部品が見つかる場所例えば天井の照明はこのような丸型の装飾プレートをつけるのですが、このプレートも多くのデザインが売られています。
古いタイプのドアや扉の取っ手や電気のスイッチプレートなどもあります。たとえば古い建物で1つだけ部品が壊れてしまった場合、そこだけ現代の部品を使ってしまうと雰囲気が合いません。この店に来るとおそらく部品が見つかるでしょう。さらにすごいのが、もし同様の部品がなかった場合は新しく合う部品を作ってもらえるのです。これは昔は一般的に住宅で使われていた薪ストーブで、各部屋のコーナーに置いて使用していました。最近では暖房はセントラルヒーティングで、床暖房あるいはパネルヒーターが一般的です。床暖房やパネルヒーターがあっても、薪ストーブを残したい人もいます。普段は使用しなくてもインテリアとしていいですし、寒さが厳しい日には補助暖房として利用することもできます。薪ストーブのを入り口のドアがずらりと並びます。このような部品は現在では作られていないので, すべて数十年前の物で大変貴重です。鋳鉄で出来ています。これは ..
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