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2019/01/31 11:29 - No.379


第20回 北欧でよく見る、窓、ドア、ガーデングッズ


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北欧住宅事情(フィンランドから)
大村 裕子

2019/01/31 11:29 - No.379

 
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フィンランドのヘルシンキ在住の大村裕子です。フィンランドの建築について住宅を中心に、建築士の視点でレポートしていきます。
今回は北欧でよく見る窓やドア、ガーデングッズについて写真を中心にご紹介します。


内側に開く窓

まずフィンランドの窓は内側に開く窓が多いです。引き違いはほとんど見かけません。室内側から掃除がしやすいです。


 窓が2枚あります。ハンドルが取り外し式になっていて、2枚とも同じハンドルを穴に差し込んで開閉します。写真では右側の窓にハンドルがついていますが、そのハンドルで左側の窓も開閉します。

 

三枚の窓がありますが、すべて内側に開きます。

 

赤線で囲んだ細いドアは内側に開き、換気ができるようになっています。特に窓が大きい場合、このような換気ドアを見かけます。

 

ちなみに窓の外には温度計を設置します。暖房や断熱がしっかりとしていて室内がとても暖かいので、冬に屋外がマイナスになっていても実感がないのです。この日はマイナス12度でした。


2枚ある玄関ドア

 


玄関ドアが2枚ある家もあります。この写真は戸建住宅ですが、特に集合住宅では2枚ドアが多いです。寒さ対策だけでなく、音対策にもなります。


自動ドアも開き扉

一般的に窓は引き戸ではないことをご紹介しましたが、実はフィンランドでは自動ドアも引き戸とは限りません。開き戸の自動ドアも多くあります。

 

病院の入り口にある自動ドアです。

 

図書館の入り口にある自動ドアです。右側の壁に車椅子用のボタンがあります。


ガラス扉で囲まれたバルコニー

 

集合住宅では、ガラスの扉で囲まれたバルコニーが人気があります。バルコニーには、テーブル、チェアを置き第二のリビングスペースとして利用します。断熱外にあるので、室内と室外の間の温度になります。ガラスの扉は開閉できるようになっていて、春や秋の肌寒い時期はガラスを閉め、夏には開けて使用できます。

 

各家庭ともバルコニーにチェアやテーブルを置いています。


張り出しているタイプのガラスバルコニーもあります。ガラス扉が一部開いています。

 

手すりの上部のガラス扉は、スライドさせて大きく開放することができます。


北欧ならではガーデングッズ

次に北欧の庭でよく見るガーデングッズを紹介します。まず欠かせないのが、テーブルとチェアです。テーブルの奥にあるのは、バーベキューのグリルです。休みの日には外で食事を楽しみます。


 北欧は白夜で知られるように、夏は日照時間が長くなりますが反対に冬は日照時間が極端に短くなります。例えばヘルシンキでは、一番日照時間が短い冬至の頃には、朝9時過ぎに日が昇り15時には日が沈みます。冬が長くて暗い分、雪が解けるとできるだけ外で楽しみたいのだと思います。ちょっと肌寒い時期からでも、外で日光浴を楽しみます。日本だと特に女性は日焼けを気にするかもしれませんが、その感覚は全くありません。


 ブランコです。子供だけでなく大人も楽しみます。座席がゆったりしています。


 トランポリンもよく見かけます。子供達に人気があります。

 

子供用の小さな家です。子供が4人位がやっと入れるような大きさです。おままごとや秘密の話をするのでしょうか。


 はしごを登ったことろに小さな家があります。子供が喜びそうです。





 
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大村 裕子
Leppänen Architects

フィンランド、ヘルシンキ在住。一級建築士。 1996年北海道大学工学部建築工学科卒業。スウェーデンハウス株式会社で16年設計に携わる。主に北海道、千葉、東京にて202邸の注文住宅、別荘、店舗等を設計。 その後スウェーデン、フィンランドにて設計事務所にて住宅を設計。フィンランドの北欧建築視察専門の旅行会社を経て、現在はフィンランドの設計事務所Leppänen Architectsに在籍。

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