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2019/05/30 09:12 - No.471


第23回 フィンランドの名建築 地方都市ラハティにて


北欧住宅事情(フィンランドから)
大村 裕子

2019/05/30 09:12 - No.471

 
フィンランドのヘルシンキ在住の大村裕子です。フィンランドの建築について住宅を中心に、建築士の視点でレポートしていきます。今回は地方都市ラハティにある名建築を3つ紹介します。ラハティはフィンランドの首都ヘルシンキから北へ約100㎞で、電車で1時間で行くことができます。毎年スキージャンプの大会が開催されることでも知られています。シティ・ホール  エリエル・サーリネン設計Photo :Lassi Häkkinen / City of Lahtiシティ・ホールはラハティの市役所で、フィンランドを代表する建築家エリエル・サーリネンが設計し、1912年に完成しました。フィンランドのアールヌーボー、ユーゲントスティール建築です。工事は急ピッチで進められ、1年以内に完成しました。当時は役所としての機能以外にも消防署、刑務所などもある多目的な建物でした。100年以上の建物なので経年変化や戦争、火事などのため修復が必要でしたが、現在も使用されています。Photo :Lassi Häkkinen / City of Lahti階段ホール。ユーゲントスティールのインテリアが目を引きます。。かつては刑務所として使われていた部分は、窓がとても小さいです。チャーチ・オブ・クロス  アルヴァ・アアルト設計 Photo :Lassi Häkkinen / City of Lahtiチャーチ・オブ・クロス、十字架の教会と名付けられたこの建築はアルヴァ・アアルトが設計しました。アルヴァ・アアルトもフィンランドを代表する建築家の一人です。この教会は1978年に完成し、アアルトは1976年に亡くなったので晩年の作品の1つです。。教会の平面図は扇形になっていています。祭壇に向かって視線が集中するように設計したのでしょうか ..
 
大村 裕子
Leppänen Architects

フィンランド、ヘルシンキ在住。一級建築士。 1996年北海道大学工学部建築工学科卒業。スウェーデンハウス株式会社で16年設計に携わる。主に北海道、千葉、東京にて202邸の注文住宅、別荘、店舗等を設計。 その後スウェーデン、フィンランドにて設計事務所にて住宅を設計。フィンランドの北欧建築視察専門の旅行会社を経て、現在はフィンランドの設計事務所Leppänen Architectsに在籍。

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