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2019/07/27 16:05 - No.519


第24回 ガラスバルコニー


北欧住宅事情(フィンランドから)
大村 裕子

2019/07/27 16:05 - No.519

 
フィンランド、ヘルシンキ在住の大村裕子です。フィンランドの建築について住宅を中心に、建築士の視点でレポートしていきます。今回はガラスバルコニーをご紹介します。日本ではあまり見かけませんが、フィンランドでは最近とても人気があります。ガラスバルコニーとはガラスバルコニーとは名前の通り、ガラスで囲まれたバルコニーです。バルコニーの手すりより上部にガラスを設置し、そのガラスが開閉できるようになっています。夏にはガラス扉を開けて、また春や秋の肌寒い時期にはガラス扉を閉めて使用します。フィンランドでは25度を超える夏らしい期間は1か月程度しかありません。ガラスがあることで、長い期間バルコニーを活用することができるのです。ガラス扉をほぼ全部開けるとこのようになります。ガラスバルコニーはガラスで囲まれているだけで断熱はされていません。風が強ければ隙間風も入ってきます。ガラスバルコニーはいわば外部と内部の中間のスペースです。ガラス扉の上下にレールがあり、動かせるようになっています。ガラスバルコニーはどう使う?フィンランドでは、主にバルコニーは第2のリビングルームとして使われています。テーブルとチェアを置くのが一般的です。洗濯物を干しているのはほとんど見かけません。フィンランドは緯度が高いので、冬は日照時間が短く夏は日照時間が長くなります。その上冬は曇りがちで太陽を見ることのできる時間が少ないです。そのためフィンランド人は、天気の良い日はできるだけ外に出て太陽の光を浴びるのが好きです。ガラスで囲まれているおかげで、春や秋でもバルコニーでお茶をしたりくつろぐことができます。こちらはかなり広めのバルコニーです。ソファとテーブルを置いています。またバルコニーがガラスで囲まれているので、掃除などのメンテナ ..
 
大村 裕子
Leppänen Architects

フィンランド、ヘルシンキ在住。一級建築士。 1996年北海道大学工学部建築工学科卒業。スウェーデンハウス株式会社で16年設計に携わる。主に北海道、千葉、東京にて202邸の注文住宅、別荘、店舗等を設計。 その後スウェーデン、フィンランドにて設計事務所にて住宅を設計。フィンランドの北欧建築視察専門の旅行会社を経て、現在はフィンランドの設計事務所Leppänen Architectsに在籍。

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