日本の生産性働き方改革が進もうとしています。健康問題、賃金アップ、そして景気回復と改革の目的は根深いものです。中でも注目しておきたいのは、労働生産性です。じつは日本の生産性は、OECD加盟国の平均よりも低く、主要国の中では最低なのです。一言でいえば、投下している労働力に対して、生み出されている成果物の金額が低いのです。つまり、働いている割には、報われていないということです。でも、日本の製品は優秀で、コストパフォーマンスが良いことで世界に定評があります。自動車だって家電だって、多少高くても日本のモノが選ばれると聞かされてきました。生産性が低いとは、にわかに信じられないことだと思うのは、私だけではないでしょう。でも、なによりもデータは現実です。アメリカの平均の生産性と比較した分析図から見てみると、サービス業が日本の生産性を引き下げているといわれています。このグラフの中では、建設業は高い方で、ましな気がします。でも、建設業といっても範囲は広いですし、このデータだけで話が終わるわけではありません。建設現場の生産性たとえば、近隣に住宅の建設現場があったら観察してみてください。土曜日にも普通に大工さん達は仕事をしていませんか?多くの現場では、それが普通です。つまり、週休2日制はほとんど普及していないということです。ただし、建設現場ではそれほど残業をする感覚は無いようです。それでも、こうして労働時間のグラフにして表されると、いかに建設業界が長い時間働いているかがわかります。もう一つ見ておかなければならないグラフは、建設業界の賃金です。見ればいかに、建設業界が低いかがわかります。通常の生産性は成果物の価値が母数ですから安易な計算はできませんが、賃金を労働時間で割ると、建設業界の生産性が高くない ..
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