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2019/03/04 10:34 - No.417


第25回 建設会社の選び方 ~お客様に選ばれる工務店になるために。


がんばれ!地域の工務店(工務店とエリアマーケティング)
石川 新治

2019/03/04 10:34 - No.417

 
どんな建築会社をお客様は選ぶのか?新築でもリフォームでも、最もお客様の頭を悩ませるのは、どこの建築会社に任せたら良いかということではないでしょうか。それはどんな家にしようか、誰に設計してもらおうかということ以上に、お客様にとっては成否を分けるポイントになっているのだと思います。でもその答えは、言葉でいえば単純なことです。「信頼できる建築会社」であれば良いのです。それでは信頼とは何なのでしょうか?会社が大きいとか、全国規模だとか、ブランドがあるだとか、そんな答えも聞こえてきそうですが、それだけではないことは明白です。というのは、もしそうであれば大手メーカーのシェアが圧倒的に高くなっているはずですが、半世紀をかけても約7割以上の注文住宅は地域に根差す工務店が建てているのが現状です。建売住宅やマンションなどの分譲住宅は、資力がある企業が取り組む事業で、お客様の意向は直接的には反映されません。アパートなどの賃貸住宅は、家賃保証とか税務相談など、建てるだけではないサービスを売り物にして、大手メーカーがシェアを取りました。自分が住む家ではないので、別の信頼が先に立つのです。でも、注文住宅では、そうはなりませんでした。逆説的には、大手メーカーが圧倒的な良い家を建ててきたわけでもないということにつながります。それはそうです。家というのはさまざまな部品の組み合わせであり、地域の工務店も大手メーカーも同じ住設メーカーの部材を仕入れています。少なくとも部品の信頼感が、建築会社にあるわけではありません。そして、その部品の組み合わせである性能に、会社としての信頼感があるわけでもありません。たとえば、耐震等級3も省エネ等級4は、建築会社によって違うものではなく、同じだからこそ評価できるものなのですから。さ ..
 
石川 新治
一社)住まい文化研究会

明治大学工学部建築学科卒業。1981年ミサワホーム株式会社に入社。技術部設計から販社営業を経て、宣伝部マネージャーとして企画広報活動全般を経験。2007年、MISAWAinternational株式会社にて200年住宅「HABITA」を展開する。住宅の工法、技術、営業、マーケティング、商品化、デザイン、広報、住まい文化など、全般に精通。現在、一般社団法人住まい文化研究会代表理事として、機関紙「おうちのはなし」を発行し、全国の地域工務店の活動を支援している。主な著作に、「おうちのはなし」(経済界)、「地震に強い家づくりの教科書」(ダイアプレス)がある。

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