アメリカの住宅市場少し前のことですが、アメリカの住宅視察ツアーに行きました。資産になり価値の下がらないアメリカの住宅には以前から興味がありました。期待に胸を膨らませて、そして目を皿のようにして観察して回りました。もちろん、勉強になることはたくさんありました。ビバリーヒルズに並ぶ家々の個性と高級感を感じさせる街づくりの共通点。サスティナブル・デザインとは何なのか。その中で、サンフランシスコの住宅街を、バスに乗りながら見学しました。並んでいる家々のデザインはみんな違って見え、夢中でバスのガラスにカメラのレンズを当て、シャッターを押しまくりました。日本に帰ってきてから、その時の写真を整理して並べてみました。するとどういうことでしょう。個性があると思った建物は、みんな同じ間取りにしか見えません。さまざまなオーナメントを外してみれば、同じ家ばかりです。これなら住宅の価値といっても単純で、メンテナンスができている家に価値があるのもわかります。確かに、日本の住宅業界とは違って、注文住宅よりも建売住宅が大数を占めることは聞いていました。その現実を、目にしたのだと思います。さらには、本屋さんでホームプランとして住宅の情報が売られていて、注文で建てる場合にも建売りに近い状況にあります。でも、個性がないわけではありません。個性は暮らし方のデザインに表れていて、むしろ日本よりもインテリアコーディネートは豊かです。さて、個性とは、デザインとは何なのでしょうか。日本の住宅市場日本の住宅市場の話に帰ります。まず、住宅市場は大きく2つに分けられます。それは所有か賃貸かという区分です。さらに所有は、持ち家か分譲住宅かで分けるのが、国交省の住宅着工統計の分け方です。さらに分譲住宅の内数としてのマンションがあって、 ..
この続きはA-PLUGに会員登録して
読むことができます!
A-PLUGは工務店様・リフォーム店様などの
建築関係プロユーザー対象の会員制サイトです。