三方損から、三方得へ建て主にとって、今の日本の住宅は割高で、資産価値が下がるもの。工務店にとって、事業の要である利益は、建てて実行してみないと解らないもの。職人にとって、労働時間は長く、賃金も安く、後継者に悩む職種。安く建てようと思えば、利益を削り職人の支払いを厳しくするしかなく。人手不足で職人のコストを上げれば、建築費を上げなければ企業経営もできません。あちらを立てれば、こちらが立たず、挙げ句の果ては三方損のトリレンマに陥っています。でも、日本の住宅はまだまだ高いということを前提にすれば、どこかに改善点があるはずです。そのヒントは、なんといっても「生産性」というキーワードにあります。生産性が上がれば、労働力に対する価値創造が高まるので、三方得の解決策があるはずです。つまり、建て主はより安い費用で家が建ち、工務店はきちんと利益が確保でき、それでいて建設現場で働く職人は所得と待遇が上がる。この3つのことが同時に実現できた時に、本当の意味での生産性の向上が実現できます。この生産性の向上の答えは、難しいことではなく、すでに知られているコンストラクション・マネジメント(=CM)にあるのだと思います。 問題は、「CMとは何か?」ということが理解できれば良いのです。コンストラクション・マネジメントそこで、ちょっとCMを調べれば、教えてくれる人もたくさん見つかるでしょうし、本もいろいろとあります。建設業界の中では、現実に実施している会社や業界部門もあります。 しかし、聞けば聞くほど、建設業界の中でも特に住宅業界が、手付かずの状況になっているように思えて仕方ありません。たとえば、共同購入などを経て、最安値で部材を仕入れてCMと語る場合もあります。 同じ部材でも、安く買えればそれだけ原価を下げる ..
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