今回は「スマートフォンでも上手く撮れる4つのテクニック」のうち2つめのテクニックをお伝えします。(前回記事はこちら)
それは「建築に適した基本構図で撮ること」です。
そもそも構図とは何でしょうか。写真における構図は「仕上がりの効果を意識した画面の分割構成」のことを言います。
iPhone7Plusによる撮影事例①
様々な形態には、幾何学的な原理があります。例えば絵画等の写生の時には、一般的には遠近法が用いられます。この遠近法がしっかりと描かれているかどうかで「上手い写生画」か「下手な写生画」が決まってしまいます。
写真も同じような原理が存在しています。人や物が画面上にどうような割合で、どのように配置されているのか?画面の構成によって、見る人の印象は大きく変わります。
「上手い写真だな」と思える写真は、必ず「見た目の良い構図」に当てはまっているのです。
iPhone7Plusによる撮影事例②
iPhone7Plusによる撮影③
この「写真における構図」ですが「写真の基本構図」などと検索すれば様々な構図の種類が出てきます。例えば、アルファベット構図、額縁構図、サンドイッチ構図、トンネル構図、などなど。ですが、ここでは建築写真に特化し、建築写真に適した基本構図(以下、基本構図)をお伝えします。
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建築写真家・工務店プロデューサー
田岡 信樹
アーキフォト 株式会社 代表取締役
一般社団法人 日本建築プロデュース協会 代表理事
芝浦工業大学工学部建築工学科卒。ミサワホーム株式会社に技術入社。その後、住宅・店舗建築の工務店で住宅建築プロデュース活動を開始。1999年に工務店による「建築家で建てる家」のプロデュース事業を開始。住宅建築業界での先駆けとなる。
その後、建築会社で営業部長、経営企画室長を歴任、集客プロモーション活動の上で「デジタル写真撮影」の活用方法と重要性を早くから実践し推奨する。2006年建築写真のデジタル撮影に特化したアーキフォトを創業、集客できる建築写真への造詣を深め、自ら写真家としてのスキルを磨き、200社を超える建築会社、建築関連会社から直接の撮影依頼をこなす等、年間の撮影件数は300件を超える。
2013年には建築プロデュース概念の確立と普及促進支援を目指して一般社団法人日本建築プロデュース協会を設立、代表理事に就任。各種セミナー、講座を通じて建築プロデューサー資格者等の人材育成に力を注いでいる。
また、自ら運営するFacebookページは現在、約66万いいね!数を誇り、Facebook日本人写真家ランキングでは全国1位のファン数を誇る。
2015年電子書籍による建築写真集「一生に一度は行きたい日本の名建築」シリーズを世界13ヶ国に同時リリース、日本の建築を海外にも広く紹介している。