住宅価格が高騰している中、各社、住宅価格を抑えるために苦戦していると思います。実は構造からコストダウンできるのです。ポイントは「構造を整え無駄を省く」ことです。
従来のコストダウン手法として思いつくことは、建物の面積を小さくする、性能を低下させる、利益を圧迫する値引き、協力業者に値引きさせるなど、従来の建物の価値を下げてしまうようなコストダウンが多いと思います。本来コストダウンとは低価格のことではなく、無駄をなくし、価値に応じた適正価格にすることなのです。まずは、「価値」を決め、「価値」に応じた適正な「価格」を決め、この適正価格から無駄を省くことがコストダウンなのです。
◆コストダウンをどのように図るのか?
コストダウンのポイントは「構造を整理することで無駄を省く」です。構造からコストダウンを図ることはとても単純で、梁の両端に柱を配置しに二次梁を減らす、柱の直下率を良くして各階の荷重を基礎まで流しきる、基礎区画をシンプルにする等があります。さらにコストダウン効果を高めるために構造区画ごとのスケルトンインフィルを行います。
これら、構造からコストダウンを図るポイントを「構造塾」の構造計画ルールとしてまとめました。
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