建築士とお客様には大きな時間差があります。例えば、年間10棟の木造住宅を設計する建築士にとって、お客様は一年で考えると1/10の方(家族)、十年で考えると1/100の方(家族)です。しかし、お客様のとってその家は「一生に一度」です。ここの大きな差があります。建築という仕事は、モノづくりではありますが通常のモノづくりとは違います。それは、お客様の命を守る建物であること、それを建てるお客様は(大体)一生に一度であることです。建築士からしたら一生のうち設計する数百件のうちの一軒、しかし、その一軒一軒は、お客様の一生に一度の一軒という感覚、これがとても大切なことです。この感覚、この差を常に意識していれば、構造計算不要、省エネ設計不要などという考えは出てきません。忙しいから構造計算する暇なし!それこそ、数十件のうちの一軒という薄い感覚でいるから出てくる発想です。それは、忙しいから基礎に鉄筋入れる暇なし、忙しいから基礎にコンクリート打ち込む暇なし、忙しいから筋かい入れる暇なし、忙しいから釘を打つ暇なしと何も変わりません。それほど、おかしな感覚だということです。「お客様にとって、一生に一度の大切な一軒」この感覚を忘れずに家づくりをしていきましょう!!第1回:どうして「構造」って難しいの?第2回:なぜ、構造計算をしないでいられるのか第3回:「経験と勘」では木造住宅は安全にも快適にもならない第4回:構造計算できない人に「経験と勘」はない!第5回:荷重に対する感覚が重要 雪の重さは半端ない!第6回:熊本地震その後、益城町のいま2019年第7回:四号特例について考えてみる第8回:四号特例について考えてみる その2第9回:木造住宅の構造安全性確認方法について第10回:四号建築物の仕様規定第11回:四号 ..
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