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2020/11/13 09:18 - No.924


第29回 自分基準を上げる


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「構造塾」佐藤実氏の『本当にヤバイ木構造の話 ~これからの木造住宅の耐震性能』
佐藤 実

2020/11/13 09:18 - No.924

 
S1200x600 s1200x600  %e6%8a%95%e7%a8%bf%e7%94%bb%e5%83%8f%e7%ac%ac29%e5%9b%9e %e4%bd%90%e8%97%a4%e5%85%88%e7%94%9f 自分の知っている最高性能を提案する建築士として、木造住宅の省エネ性能、耐震性能はお客様に選んでもらうのではなく、「自分の知っている最高性能を提案」しましょう!車の例えとして、「燃費の良い車」と「燃費の悪い車」どちらが良いかなどの選択はない「エアバッグの数量」を選ぶことはないそう、これら性能は、車をつくる会社が最高性能を提案しているものです。飲食店の例えとして、「おいしい料理」と「普通の味の料理」、「あまりおいしくない料理」どれがいいですか?値段が若干違いますが、お客様の金で食べる料理なのでお客様が味を選んでください!こんな選択もない、ということです。もう、プロの仕事じゃないですよね・・木造住宅は一生に一度だけ建てる方が多く、ほぼ一生住み続けます。そう考えると、木造住宅は最高性能を提案するべきです。当たり前基準を上げるしかし、最高性能を提案するのは大変・・耐震性能で言えば、耐震等級3が最高性能ですが、耐震等級3は意匠設計が面倒、構造計算も面倒、コストアップにあるのでは・・などなど考えてしまいます。しかし、耐震等級3を標準化してる建築士、工務店、ビルダーも多々あります。では、この大変と思う場合と、標準化している場合、この差は何か??この差は、自分自身の「当たり前基準」です。耐震等級3が標準化の場合、耐震等級3が「当たり前基準」なのです。だから、耐震等級3を学び意匠設計を行い、構造計算を行い、耐震等級3をつくり続けます。考えてみてください。基礎に鉄筋を入れること、面材耐力壁を使うこと、根太レス工法で厚床合板を貼ること、これら数年前、数十年前からしたら当たり前のことではなかったはず。それがいつの間にか当たり前になり、標準化されています。耐震等級3もいずれ当たり前のようにつくられて行きま ..
 
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佐藤 実
株式会社M's(エムズ)構造設計

1968年新潟県生まれ。1990年東北工業大学工学部建築学科卒業。㈱佐藤住建を経て、2006年㈱M’s構造設計設立、現在に至る。2010年東京大学大学院修了。2010年「構造塾」を設立、木質構造に関するセミナー、構造計算技術者育成講座を開催。著書に、最高に楽しい木構造入門(エクスナレッジ)、楽しく分かる!木構造入門(エクスナレッジ)がある。

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