インスペクターは検査でどこを見るのか?何を指摘するのか?を解説していきます。現場での指摘事項が多く、特にその後発覚してしまったら大問題になるようなことは日頃から注意喚起が必要です。今回は、在来工法の上棟時での構造検査についてです。1:合板の釘打ち現在の在来は昔と違い、多くは面材を用い耐力壁を計画しています。この面材は、横架材および柱に規定通りの釘打ちを実施しないといけません。多くの現場では、この釘打ち不良が散見されます。外部から確認し、指摘する多くは次の写真のようなものです。こちらは釘の打ち忘れ釘のピッチが不適のケースもよく指摘される事項です釘圧が強く、めり込みが大きいものもNGになります。内部からは、釘が間柱にきちんと打たれているか?も重要なチェック項目です。2:構造用金物の施工が正しいか構造用金物は建築基準法(施行令)でも決められた、構造品質に直結する項目です。次の写真は羽子板金物の締め忘れです。金物はかなりの数があるからこそ、きちんと施工・チェックされているかが重要です。締め忘れなど確認した後はマーキングをするなどの手法も効果的です。3:床合板の釘打ち最近では床合板を厚くして平面剛性を確保する設計がおおいですね。このような場合には火打ちは不要となりますが、その代わり床合板をきちんと釘打ち施工していることが重要な管理項目になります。釘ピッチが150mmかどうかを確認する癖をつけましょう。なお、打ち忘れなどのケースも散見されますが、基本的に外壁面材の釘打ち施工が粗い場合には、床合板はセットで指摘する現場が多いですね。ないように注意をしたいですね。在来の軸組工法では特に難しいことはなく、決められたことをきちんと実行することが大切です。しかしながら多くの部材が集合して棟が上がりま ..
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1998年
日本大学理工学部海洋建築工学科卒業
大手ハウスメーカー入社 工事課配属
後輩指導とともに約350棟の施工管理に携わる。その後、スタッフ部門にて施工革新による生産向上業務、作業標準マニュアルの策定を経て退社。
2007年
設計事務所・工務店設立
自身にて注文住宅の設計、施工を請負意外に、各ハウスメーカーの軽量鉄骨ALC工法を始め、重量鉄骨、戸建て分譲の木造SE構法木造2*4工法、他木造軸組み工法の住宅現場を施工管理。
10年で管理した現場は新築、リフォームを合わせて、およそ500棟に及び多数の職人指導の実績経験がある。
2013年
住まいと土地の総合相談センター、副代表に就任
インスペクター以外にもコンストラクションマネージメント業務にも従事。
現在は、建築トラブルを抱えるクライアント複数の相談に乗る。