(一社)日本建築学会と(公社)空気調和・衛生工学会が、新型コロナウイルス感染症制御に役立ててほしいと『「換気」に関するQA』をまとめた。一般の人が間違えやすい点、誤解しやすい点を中心にQA形式で情報発信したものである。 新型コロナウイルス感染予防において、クラスター感染発生のリスクが高い場所として換気の悪い密閉空間があげられている。両学会は3月23日時点で「新型コロナウイルス感染症制御における「換気」に関して」という緊急会長談話を発表し、換気に関する情報提供を行っていくことを表明した。「現状では新型コロナウイルスの感染を制御するために、どの程度の換気を行えば十分なのか科学的根拠のある情報が得られていない」とはいうものの、「正しい換気方法は汚染物質が何であっても大きく変わらない」とし、『「換気」に関するQA』で、より深い換気の知識と運用法について解説している。 公開された換気に関するQAは、「換気とは何か」、「室内汚染物質にはどんなものがあるか」、「換気の方式」、「住宅やオフィスなどの普通の部屋はどの程度換気されているか」など14項目。 オフィスやレストランなどの商業空間や住宅(24時間換気設備の設置が義務付けられた2003年7月以降建設)では最低限の換気性能は確保されており、まずは機械換気設備がきちんと機能しているかどうかを確認することが大事。 それでも心配ならば、適宜、窓開けによる自然換気が有効としている。その際、二方向の窓開けの方が、換気量も換気効率も向上すると推奨している。集合住宅などでは窓が一方向にしかない場合も多いが、バルコニー側の窓を開き、廊下の扉を開いて、玄関の扉を開けば大きな換気性能が期待できるとしている。 7月号のメディアレポートは・◆ 詳しくはこちら
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