9月6日未明の3時7分、日本の北海道胆振地方中東部を震源としてマグニチュード6.7、最大震度7(厚真町)の地震が発生し、北海道全域で大きな影響が出ました。被災地の一日も早い復旧、復興を祈念しつつ、情報発信をさせていただきます。▼平成30年北海道胆振東部地震の関連情報(気象庁)https://www.jma.go.jp/jma/menu/20180906_iburi_jishin_menu.htmlさて、第1回はいわゆる「地震予知」について考えてみます。自然災害全般を担当している気象庁では、『地震を予知するということは、地震の起こる時、場所、大きさの三つの要素を精度よく限定して予測すること』※1と定義しています。▼※1 地震予知について(気象庁)https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq24.htmlこの定義によれば、「1年以内に東海地方で地震がおきる」→大きさが限定されていない「M7.3の地震が関西地方でおきる」→時が限定されていない「震度6弱の地震が1か月以内におきる」→場所が限定されていない等の発言は全て、正確には地震予知といえないのです。また、気象庁では、・現在の科学的知見からは、確度の高い地震の予測は難しいと考えられるとしています。気象庁の見解に従えば、台風や大雨等による風災・水災等の自然災害と異なり、地震災害は事前に予知されることなく、突然におきることにまずは留意する必要があります。東京大学のロバート・ゲラー教授は著書「日本人は知らない地震予知の正体」※2において、1962年からスタートした地震予知計画は、累計で3,000億円を超えた国家予算が投入されているが、研究成果はゼロであると指摘をされています。また、・地震は周期 ..
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