プランニングに続いて、まずは耐震性能に関わる概要について紹介します。耐震概要:まず図面を確認し、残さなければならない梁と柱を決めます。同時に床下に潜って基礎の位置を把握します。予算があれば、梁柱ともに自由に移動することもできます。今回は、コストパフォーマンスを重視し、残すものを事前に決めてプランを作成しました。アルティザン建築工房では、ほとんどの場合、中古物件をスケルトンにします。この状態を新築工事の建て方が終わった状態と同等と考え、そこから筋交いをつけ、合板を貼り、金物をつけます。これらの工程を経るため、既存物件の耐震性能がどの程度であっても、完成時の耐震強度に影響はないと考えているそうです。南面に日射取得を狙った開口部を大きく取るため、YKK APの「フレームⅡ」を使用。「このフレームを使う前は 窓幅を小さくして有効な耐力壁を作れば済むと思って、窓を小さくしてたけど、その必要がなく、日射取得もでき、想像以上に使い勝手が良かったです」と新谷社長。フレームⅡについても、追って詳しく解説します。耐震スペック:近年、アルティザン建築工房では、計算ソフト「ホームズ君」で木造構造を自社で計算しています。リノベーションでありながら長期優良住宅の認定基準である耐震等級2を上回る、耐震等級3を目指しているそうです。今回は、改修前の0.39edQu/Qrから1.53edQu/Qr(耐震等級3)まで耐震性能を引き上げました。今回は木造住宅倒壊解析ソフトウェア「wallstat」でシミュレーションしました。建物の中心に青い◎が近いほど、バランスが良くなる。作業内容:解体し、スケルトンに。構造計算の結果に従い、耐力壁の下に基礎を追加した。「ホームズ君」による木造構造計算結果(一部)N値計算をして、適 ..
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