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2019/09/10 07:42 - No.562


第2回 インスペクターが考える民法改正【その2】


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「知らない」ではすまされない! ~【民法改正】で住宅業界の何が変わる?
市村 崇

2019/09/10 07:42 - No.562

 
S1200x600  %e6%8a%95%e7%a8%bf%e7%94%bb%e5%83%8f%e7%ac%ac2%e5%9b%9e %e6%b0%91%e6%b3%95%e6%94%b9%e6%ad%a3 インスペクターが考える民法改正【その2】です(前回記事はこちら)まず、瑕疵が「契約不適合」という言葉に変更され、契約(約束ごと)という主観的な物差しで判断できるようになると何がおこるか?ですがまずは、「契約と違うよね?」という顧客からの問い合わせが多くなると想像できます。これまでは「ここまで言うのは控えておこう」や、「自分が気にしすぎなのかな・・」といった施主も多く問い合わせするのを我慢していた方も相当数いると推察されます。実際に、当センターに相談に来られる方の多くは、品質上のボーダーラインや基準が不明な為、駆け込んでくる方が大多数です。プロに聞いてから「言う・言わない」を判断していたことが、瑕疵が契約不適合という言葉になった場合には、自分たちでジャッジ出来ることが多くなります。簡単にいえば「契約」は「約束」ですから、約束を守ってさえすれば大きな問題にはなりませんが、住宅業界で「約束」を守るのが非常に大変かつ難しいのは、業界人であればご理解されていると思います。約束を守る難しさとしては下記が挙げられると思います・初回アポから契約までの間に説明し、理解をしていただくことが膨大な量である・普通にすべての説明をする(デメリット)と、競合負けをしてしまう・そうならない説明が出来るスキルを持つスタッフが少ない、または育た(てられ)ない・記録書での議事録作成などが多く、事務作業が煩雑で時間をとられてしまう・ゆえに完全に理解をしていただく前に「約束」をしてしまう上記のような接客、契約過程を経たお客様はたいてい「本当の仕様などを理解していない」ですから、あとからクレームがつくことが多いですよね。実際に出るクレーム例としては「イメージと違う」というやつですが、今後はこれが「契約不適合」ということ ..
 
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市村 崇
一社)住まいと土地の総合相談センター

1998年 日本大学理工学部海洋建築工学科卒業 大手ハウスメーカー入社 工事課配属 後輩指導とともに約350棟の施工管理に携わる。その後、スタッフ部門にて施工革新による生産向上業務、作業標準マニュアルの策定を経て退社。 2007年 設計事務所・工務店設立 自身にて注文住宅の設計、施工を請負意外に、各ハウスメーカーの軽量鉄骨ALC工法を始め、重量鉄骨、戸建て分譲の木造SE構法木造2*4工法、他木造軸組み工法の住宅現場を施工管理。 10年で管理した現場は新築、リフォームを合わせて、およそ500棟に及び多数の職人指導の実績経験がある。 2013年 住まいと土地の総合相談センター、副代表に就任 インスペクター以外にもコンストラクションマネージメント業務にも従事。 現在は、建築トラブルを抱えるクライアント複数の相談に乗る。

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