千葉県柏市にあるサッシ業者。首都圏はパワービルダーの台頭が著しく、売上を伸ばすためにはパワービルダーへの納材が必至。サッシ業者にとっては、利益率を削っても数量が見込める顧客を重視しがち。しかし、有限会社佐藤サッシは大手ビルダーとは取引せず、地場の中小工務店の取引だけで業績を伸ばしてきた。創業(事業承継)から現在に至るまでの苦労や業務運営上の工夫、そして将来の夢について、荒井社長に話を聞いた。社長業のスタートは、事業承継の為の資金つくりからスタートした!有限会社佐藤サッシの創業は、昭和56年。平成11年に現社長の荒井孝夫氏が先代から承継し会社を拡大させた。「元々は、自分の実家が荒井工務店という工務店を経営していました。自分は次男坊だったので、取引先でもある佐藤サッシにお世話になり仕事をしていました。が、仕事を始めて5年後の24歳の時に佐藤サッシを継ぐことになりました。血縁関係はありませんでした。」
地元で信用を得ていた佐藤サッシを引き継ぎ、若い社長ではあったが、スタートとしては順調だったのではないか?「スタートは現在の専務と2名で始めました。順調に・・と言いたい所ですが、事業承継するために、先代から株式を購入する必要が有りました。当時の評価額は6,000万円。どんなに落としても3,000万円の評価がありました。自分は若かったので、資本金の額だけ用意すれば良いと思っていましたので、大きな誤算でした。議決権を50%以上取得する為には、1,500万円は用意する必要が有ります。そうしないと、贈与になってしまい税金が掛かってしまうし、議決権が無いと会社に迷惑が掛かります。1年半かけて必死に働き1,500万円を用意しました。」事務所用の土地購入と先代の株式の取 ..
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