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2019/12/13 08:52 - No.651


第1回 耐震改修工法の選定


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開放性に配慮した【幼稚園の耐震改修】
大菅 力

2019/12/13 08:52 - No.651

 
S1200x600 s1200x600  %e6%8a%95%e7%a8%bf%e7%94%bb%e5%83%8f 01性能向上リフォームの基本となるのが耐震改修だ。ここでは比較的小規模な鉄骨造の耐震改修事例を紹介する。築50年程度が経過し、耐震性が懸念される幼稚園に対し、「フレームプラス」とCLTパネルを用いて、開放的な既存建物の形状をそのまま保ちながら、大地震における安全・安心を高めた注目すべき取り組みだ。今回の耐震改修を行ったのは横浜市等にある5つの幼稚園。きっかけは2013年に5園を経営する学校法人が、以前から付き合いがあったクライン建築研究所代表取締役の岡本直氏に耐震診断を依頼したこと。同社は耐震診断・耐震改修の豊富な実績を持つ一級建築士事務所だ。クライン建築研究所代表取締役一級建築士・工学博士 岡本直氏5園の園舎はいずれも昭和40年代初頭に竣工した鉄骨造で、耐震診断を実施したところ、5園ともに耐震補強の必要性が求められる結果になった。この結果をもとに、将来の建て替えも視野に置き、それまでの耐震安全性をどのように確保すべきかを学園側でじっくり検討した。その結果、地震時に園児の安全を確保するために、保育室について5園同時に耐震改修を行うこととし、岡本氏に設計を依頼した。工事は園児の利用が少ない2019年の夏休みを利用し、耐震改修に特化して行うことが決定した。岡本氏は学園側と緊密に意見交換を行い、解体範囲を最小限に留め、補強のために一時解体する黒板や棚などの備品を再利用するなど、工事費を抑えるために工夫を凝らした。■耐震改修工法に求められる条件5園の保育室の入る建物は平屋で、平面的に同一の保育室が連続しているプランであるため、一か所に集中的に補強部材を設置することは難しい。また、昭和40年代初頭に建てられたことから、鉄骨の発錆などの経年劣化が進んでいる。柱や梁の鉄骨の断面サイズも小さいこと ..
 
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大菅 力
フリーランス

1967年東京生まれ。早稲田大学第二文学部中退後、木材業界雑誌の出版社を経て1994年株式会社建築知識(現 株式会社エクスナレッジ)入社。月刊「建築知識」、季刊「iA」などの建築、インテリア専門誌の編集長を務める。2010年退社。 現在フリーランスとして、季刊「リノベーションジャーナル」(新建新聞社刊)の編集長を務める。主な著作に「リフォーム 見積り+工事管理マニュアル」(建築資料研究社)、「世界で一番やさしい仕上材(内装編)」(エクスナレッジ)、「心地よい住まいの間取りがわかる本」(エクスナレッジ)などがある。

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