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2020/05/08 09:56 - No.775


第3回 「フレームプラス」の施工②


開放性に配慮した【幼稚園の耐震改修】
大菅 力

2020/05/08 09:56 - No.775

 
(前回記事はこちら)3回目は「フレームプラス」の建て方について、施工手順や各工程のポイントについて見ていく。「フレームプラス」の建て方を担ったのは、鉄骨工事会社である。現場の状況にもよるが、4〜5人1組で施工を行った。初めての体験する工法であることから最初は逐一確認をしながら作業していたため、進みはゆっくりだったが、慣れてくると1日あたり3〜4箇所の施工を行うことができた。施工時の注意点としては搬入経路と保管場所の確保である。施工部位の周辺に空きスペースがある場合は一挙に搬入すればよいが、場所がない場合、現場までの搬入と現場内での小運搬について検討が必要となる。組み上げる際の注意点としては、施工する箇所のフレームの部材かどうかを確認することだ。「フレームプラス」はオーダーメードなので、箇所ごとに少しずつ寸法が異なる。どの箇所も同じだと思って組み立ててしまうと、施工しようとした箇所にうまく納まらない。■ 取り付け方法の工夫「フレームプラス」の各部材は精度が高いので、ある程度作業スペースがある現場では、地面で部材を門型に組んでから建て起こす方ほうが施工性がよい。そうした余裕のない現場では、部材を1本ずつ組んでいくやり方になる。前述したように部材の精度が高いため、フレームが傾いたり開いたりしないように、レーザー水準器などで確認しながら施工するとよさそうだ。十分な人数の職人を確保することも重要だ。「フレームプラス」は総重量で約180kgあり、建て方は開口部に面した場所で行われる。職人が少ないと、持ち上げたときにふらつく可能性がある。その際にフレームなどがガラス面に当たると破損してしまう。余裕をもった人数を確保することが重要だ。■ 組み立て「フレームプラス」のスチール製の柱脚部材。アルミ ..
 
大菅 力
フリーランス

1967年東京生まれ。早稲田大学第二文学部中退後、木材業界雑誌の出版社を経て1994年株式会社建築知識(現 株式会社エクスナレッジ)入社。月刊「建築知識」、季刊「iA」などの建築、インテリア専門誌の編集長を務める。2010年退社。 現在フリーランスとして、季刊「リノベーションジャーナル」(新建新聞社刊)の編集長を務める。主な著作に「リフォーム 見積り+工事管理マニュアル」(建築資料研究社)、「世界で一番やさしい仕上材(内装編)」(エクスナレッジ)、「心地よい住まいの間取りがわかる本」(エクスナレッジ)などがある。

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