YKK AP株式会社が発行する建築業界情報紙「メディアレポート」では、毎月様々な情報をお届け。「クローズアップ」記事では国や企業・シンクタンク等の最新の調査から見えてくる業界動向や住まい手の嗜好・傾向などをご紹介しています。その中で今回は「おすすめ環境配慮設備は”複層ガラス”」と題した記事をご紹介します。
今回ご紹介するのは「メディアレポート 2023.10」に掲載された記事です。冊子PDFは下記よりご覧ください。
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不動産事業者のおすすめ環境配慮設備は
「複層ガラス」
省エネだけでなく防音、防犯などでも評価
アットホームが全国の同社加盟店を対象に今年4月に実施したアンケート調査で、『環境に配慮した「住まいにおすすめの条件・設備」ランキング』のトップが「複層ガラス」となった。
不動産会社に「環境に配慮した住まいを探している人が増えているか」を尋ねたところ、33.4%と3人に1人以上が「はい」と回答した。近年、あらゆる業界で省エネルギーやサステナビリティなど環境関連のワードが注目を集める中、住まいにおいても環境に配慮したいという意向が強まっている。
こうしたなかで加盟店の「おすすめの条件・設備」は、「複層ガラス」が50.9%と半数を占めトップ。次いで「共用部などでのLED照明の設置」が38.0%、「太陽光発電システム」が21.2%となった。
1位となった「複層ガラス」についてその理由をみると、「(外気を遮断できることで)冷暖房機器の効率アップによる電気代削減が期待できるから」、「省エネルギーだから」といった声が多く寄せられた。また、環境配慮の観点以不動産事業者のおすすめ環境配慮設備は「複層ガラス」省エネだけでなく防音、防犯などでも評価外にも「防音に効果的」、「結露防止になり、カーテンのカビなども予防できる」、「防犯対策にもなる」など、さまざまな面から高い評価を受けている。
2位の「共用部などでのLED照明の設置」では、「24時間点灯している共用部の照明の節電につながる」、「交換時期が長く、ごみを減らすことにつながる」といった理由が目立った。環境に配慮できるだけでなく、電気代節約や交換の手間軽減、夜間に突然切れてしまうリスクの予防にもつながるため、不動産会社と入居者の双方にメリットがあることが支持を集めた理由のようだ。
3位の「太陽光発電システム」については、「クリーンエネルギー化につながる」、「初期投資が高くても長く使うなら電力の削減に有効」といった声のほか、東日本大震災を経験したエリアからは「停電時に助かる」といったコメントも寄せられた。災害対策の面でも重要な設備であることが分かる。
また、環境に配慮した住まいに関して注目しているトピックスも調査、1位「ソーラーシステム」(18.4%)、2位「ZEH」(15.6%)、3位「エコ住宅」(11.1%)と続いた。なかでも「ZEH」については「光熱費が高騰しているので消費量がゼロになるのは魅力的」、「今後のスタンダードとなる」といった声が多かった。
[ご紹介]YKK AP 株式会社 発行「メディアレポート 2023.10」
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