構造計算って、本当にとっつきにくいと思っていませんか。物理・数学が苦手な人でも、逆転の発想でルールと結果を見れば、構造計算の中身はわからなくても、暗算で耐震等級3を標準化できるようになります。その上、地域工務店が売れるためのデザイン性も向上し、お客さまの要望も対応でき、さらにコストダウンも見えてきます。2025年に四号建築物が無くなれば、いよいよ構造計算に取り組む必要もあります。難しいと思っていた構造計算が算数レベルでできる「逆説の構造概論」を連載します。◆大変だ。四号申請がなくなる!「四号建築物の申請が、2025年にはできなくなるって?確かに、いろいろなところで記事もみかけるけど…どうやら面倒なことになりそうだなぁ。」第208回国会で採決された「脱炭素社会の実現に資するための建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律等の一部を改正する法律案」では、省エネ性能のさらなる向上に合わせて「木造建築物に係る建築確認の対象範囲の拡大」が含まれています。どんなに省エネ性能の高い家を建てても、いつ起きるかわからない地震に耐え、長持ちしなければ、結果的に脱炭素を達成することができません。強い建物を確実に建てることも、脱炭素社会の実現に資することなのです。確かに、対応を考えておかなければ面倒なことになりそうですね。「でも、世間では『四号建築の縮小』っていうのに、『対象範囲の拡大』って法律の文章って分かりにくいですねぇ。」これまでの建築物の分類を改めて一〜三号の建築物とし、四号建築物の分類が無くなります。その意味では、「四号建築の縮小」という言葉は正確とはいえません。代わりに三号建築に同様の制度は残されますが、対象は300㎡以下の平家建てです。これまで木造も3階建であれば許容応力度計算が求めら ..
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