A-PLUGのご利用には会員登録が必要です
すでに会員の方はログインください

2025/01/07 10:00 - No.1464


住宅購入検討者で金利上昇の不安が高まる(トピックス)


メディアレポート|トピックス
メディアレポート 編集部

2025/01/07 10:00 - No.1464

 


YKK AP株式会社が発行する建築業界情報誌「メディアレポート」の「トピックス」では、住宅業界の最新情報、市場の動向・トレンドをご紹介しています。

今回はメディアレポート 2024年12月号に掲載された「住宅購入検討者で金利上昇の不安が高まるの記事をご紹介します。



住宅購入検討者で金利上昇の不安が高まる

金利アップ前に買いたい人が4割超えに

これまで超低金利時代のなかで「変動金利」を選んだ人が結果的に低金利の恩恵を受けてきたが、マイナス金利が解除され金利の上昇圧力が高まるなか、住宅ローン金利の先行きに対する懸念が高まっている。

こうしたなかでLIFULLが住宅購入者(10年以内に家を購入、住宅ローンを利用中の人)627人と購入検討者(5年以内に家を購入する予定があり、住宅ローンを利用予定の人)765人を対象に「住宅ローンに関する意識調査」を行った。

「現在組んでいる/検討している住宅ローンの種類」では、購入者の66%が「変動金利」を選んでいるのに対し、購入検討者は34%と半分程度になり、逆に固定金利、特に20年以内の比較的短期の固定金利を検討している人の割合が高い。

購入者は毎月の返済額を比較して現実的な選択として変動金利を借りたケースが圧倒的に多いが、購入検討者は今後変動金利が上昇することを不安視し固定金利を検討していることが浮き彫りになった。

「住宅購入に関する意向」では、購入検討者の41%が「金利が上がる前に買いたい」と考えており、2位も「住宅ローン控除(減税率)が変わらないうちに買いたい」(37%)と住宅ローンに関する選択肢が上位を占めた。3位は「希望に合う物件が出たら買いたい(現状希望に合う物件が出ていない)」(35%)であり、同調査では「住宅価格の高騰により希望条件と価格に折り合いがつきづらくなっている状況がうかがえる」とみている。

興味深いのは、「今後1年間の住宅ローン金利の見通し」において、購入者と購入検討者に大きな乖離が出ていることだ。「ゆるやかに上昇する」と見ている人は購入者が34%であるのに対し購入検討者は50%と16ポイントもの差がついた。「上昇(何かをきっかけに大きく上昇する)+(緩やかに上昇する)」の予測は、購入者が37%であるのに対し購入検討者は63%となっている。同調査では「『金利が上がるのではないか?』、『早く住宅を購入した方がいいのではないか?』という焦りが回答の差を生んだものと推察」している。

「住宅ローンを払いきれるかの不安」についても、「大いに不安がある」のは購入者が18%であるのに対し、購入検討者は55%と過半数に達している。金利上昇局面を迎えるなか、住宅購入者の行動に変化が出てきそうだ。




 メディアレポート 2024年12月号

毎月様々な情報をお届けしています。
メディアレポートのバックナンバーはコチラからご覧いただけます。

 
メディアレポート 編集部
YKK AP株式会社

業務にあわせて効率UPができる
ツールをご提供!

お知らせ

各種お問い合せ

 2年以上前

イベント・セミナー全て見る>