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2024/11/21 16:00 - No.1454


断熱、空気質など安心して暮らせる家づくり(注目!!わが社の家づくり)


メディアレポート|注目!!わが社の家づくり
メディアレポート 編集部

2024/11/21 16:00 - No.1454

 


YKK AP株式会社が発行する建築業界情報誌「メディアレポート」の「注目!!わが社の家づくり」では、全国のビルダー様の取組みや家づくりに対する想いを紹介しています。
今回はメディアレポート 2024年11月号に掲載された伊藤木材建設様の記事をご紹介します。


伊藤木材建設

(埼玉県日高市)

断熱、空気質など安心して暮らせる家づくり
新社屋も完成、事業拡大に向け地域深耕に注力

「Rinie」(輪家)をブランドに、日高市で性能を重視した注文住宅事業を展開する。「5年後に売上高10億円」の目標達成に向け、さまざまなイベントを仕掛け地域深耕を図るなど、次々と新たな取り組みを打ち出す伊藤木材建設の伊藤真一専務に聞いた。


伊藤木材建設は今年で74年目を迎えます。先々代の祖父が日高の地で材木屋として興し、父が建設業へと広げました。私は13年前に入社し、右も左も分からないなかで経営に取り組んできました。昨年の完工は7棟、今年は10棟を計画しています。

私たちは、住まいは「家族が安心して生活できる場」と考えており、耐震、断熱、そして空気質を重視した家づくりを行っています。

耐震性能については、全棟許容応力度計算を行い耐震等級3をクリアしています。長期優良住宅の認定が始まった当初、倒壊等防止の基準は等級2または3でしたが、どうせなら性能にこだわり最高等級にしようと考え等級3を標準としました。

断熱性能については、昨年から外皮熱貫流率(UA値)0.46以下、HEAT20のG2グレード、等級で言えば6を標準としました。もちろんコストをかければ等級7とすることもできますが、日高市などの地域風土を踏まえると等級6が最もコストパフォーマンスが高いと考えています。断熱仕様は天井・壁をウレタン吹付断熱材、床にフェノールフォーム断熱材というものと、すべてフェノールフォーム断熱材の2つの仕様を持ち、窓は樹脂窓を標準に、南側に「APW330」、他は「APW430」を採用しています。

もう1つの大きな特徴が空気質への配慮です。国は建材などから出る有害化学物質を規制していますが、それらは家具や洋服などか放散されます。第一種換気で強制的に排出することも可能ですが、機械に頼らず自然に空気を入れ替える通気断熱WB工法を採用しています。外気が床下から内壁側を通り小屋裏へ、そして棟から抜ける工法です。壁紙には自然素材を用い、湿気とともに有害物質が壁を通して抜けていきます。現在は通常工法とWB工法を併売していますが、ゆくゆくは付加価値が高いWB工法に一本化する考えです。


5年後に売上高10億円
新社屋を集客の場に

今年、自宅兼用だった社屋の隣に新社屋を建設しました。また、昨年、新入社員を3人採用し、現在も求人をかけています。私はこの9月に社長に就任、5年後に売上高10億円という目標に向け事業を拡大している最中です。

売上高拡大に向けては、単価アップと受注棟数拡大を進めます。現在、一棟当たり単価は3,000万円程度ですが、WB工法の標準化など付加価値を高めていきます。仮に一棟当たり単価が現状通りであったとしても、年間24棟であれば7億2,000万円です。加えてリフォーム事業にも力を入れ始めており、3億円程度をプラスすれば「5年後に10億円」は決して難しい目標ではありません。

受注拡大のためには集客を増やす必要があります。集客のメインであるInstagramを重視していくことは変わりませんが、その他にも新たな取り組みを進めつつあります。

まずは紹介の拡大です。創業から74年の間に地域で多くの住宅を建設してきましたが、疎遠になってしまった方々も少なくありません。あらためて地域とのつながりを深めていくことが非常に大切だと考えています。

具体的には、今年7月にしばらく行っていなかった感謝祭を開催しました。新社屋のお披露目もかねてご案内したところ、お引き渡し済みのお客様を中心に80人ものお客様に来ていただきました。

新社屋は伊藤木材建設の家をイメージしてもらうため、シンプルだけれども洗練したデザインとし、18畳のLDKで広さを体感でき、設置した「APW430」の操作感も確認できます。また、家具や照明は有名ブランドと法人契約して実際に割安でご提案できるものを使っています。新社屋は事務所であるとともにお客様との商談の場、さらにショールームも兼ねているのです。感謝祭に訪れたお引き渡し済みのお客様からは「ここで打合せができるなんて羨ましい」といった声もいただきました。

平日にこの新社屋の空間をレンタルスペースとして貸し出すことも考えています。ヨガ教室や英会話教室など女性やお子様が気楽に訪れることができる場にしたいですね。

地域とのつながりという点では、地域情報誌「ほのか」を定期的に発行しています。自社PRは控えめに、地域のお店を中心に紹介するもので、現在、日高市と川越市の飲食店などに置かせていただいていますが、今後、狭山市や坂戸市などにも広げていきたいと考えています。また、昨年、社屋の駐車場で、キッチンカー13台、物販7社の計20社を集めてマルシェを開催しました。1日で500人という方に来場いただき、「住宅を建てたいのですが」といった問い合わせにもつながりました。今年12月に第2回目を計画しており、定期的に開催していきます。

こうしたさまざまなイベントを継続して進めることが地域とのつながりを深め、新たな顧客の開拓にもつなげられると考えています。


いつかは「リニエタウン」
日高市に人を集めたい

伊藤木材建設は「Rinie(リニエ)」を屋号として掲げています。Rinieは、輪Rin+家ieの意味で、「お客様と協力会社、私たちが輪(ワ)になることで楽しく家づくりができる」との考えを言葉にしました。

この輪を住宅という枠を飛び越えて広げていきたい。いつか「リニエタウン」をつくりたいと夢描いています。住宅はもとより飲食店、温泉施設、遊園地など、さまざまな施設によるまちづくりです。多くの人とのつながりのなかで一生をかけて取り組んでいきたい。手始めとして、日高市とあるプロジェクトの意見交換を予定しています。日高市はもっと人を呼び込みたいが、目玉となるものがない。「〇〇のまち、日高市」と言えるようなものがつくれないかと考えています。

地域に根差すビルダーとして成長していくとともに、地域のなかで何ができるのかをしっかりと考えていきたいと思っています。(記事内容、役職は8月末時点)


※本記事は、YKK APより株式会社 伊藤木材建設様に依頼をし、頂いたコメントを編集して掲載しています。








 メディアレポート 2024年11月号

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