子会社セカイエをQに譲渡グリー(東京都港区・田中良和会長兼社長)は2月28日、子会社でリフォーム販売サイト「リノコ」を運営するセカイエを株式会社Q(東京都港区)に譲渡する。リフォームのネット販売事業から撤退する。株式譲渡実行日は3月31日を予定している。Qは2008年より不動産売却の一括査定サイト「イエイ」など不動産関連サービスを運営する企業。その他、土地活用プラン比較サイト「土地活用の窓口」も運営。Qは昨年大和証券グループの投資会社大和PIパートナーズ(東京都千代田区)から資本参加を受けており、今後セカイエの運営にも支援を受ける。グリーは2014年12月にセカイエを買収。セカイエの16年6月期の売上高は前年比約2.6倍の約16億円と大幅増収となったが、純利益は5億7000万円の赤字だった。「先行投資していたこともありますが、収支を見ていく上で『選択と集中』が必要だった」(グリー広報)。グリーが今後注力するのがメディア事業。昨年4月に開設した住まいの情報サイト「LIMIA」はさらに強化する。 また今年2月にはファッション動画メディアの「MINE BY 3M(マインバイスリーエム)」を運営する3ミニッツ(東京都渋谷区)を子会社化している。
【解説】ネット企業のスピード感にリフォーム事業は合わない!?ネット関連企業のリフォーム参入が続く中、撤退を開始する企業も出始めたというニュースです。グリーは2年半前の買収以来、売上は伸ばしていたものの、黒字化はできないまま格安で売却されることになりました。この撤退の原因には、ネット企業が求めるスピーディーな事業立ち上げと黒字化に対して、リフォーム事業はスピードの面で構造的に合わないという点が挙げられます。また、手離れの良さを志向する傾向の ..
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