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2018/08/23 16:55 - No.258


第15回 ハウジングフェア 実際に住む街になる住宅博覧会(その1)


北欧住宅事情(フィンランドから)
大村 裕子

2018/08/23 16:55 - No.258

 
フィンランドのヘルシンキ在住の大村裕子です。フィンランドの建築について住宅を中心に、建築士の視点でレポートしていきます。ハウジングフェアとは毎年フィンランド各地で場所を替えて開催される、大規模な住宅博覧会です。日本の住宅展示場に似ているのですが一般公開は夏の一か月のみで、閉会後すぐに移り住み実際の住宅地となります。つまりほとんどの住宅で、すでに住む家族が決まっています。 住宅の展示だけでなくインテリア、住宅設備、家具、ガーデニングなどのブースもあります。常設の住宅展示場がないフィンランドでは、一度に多くの住宅や新しい試みを見学する絶好のチャンスでもあります。第12回ではハウジングフェアの概要と工事中の様子をリポートしましたが、今回は公開された住宅をご紹介します。CLT(直交集成板)住宅事務所併設、6人家族の為の住宅で床面積は199.5㎡です。2階にリビングとキッチンがあります。キッチンから見たダイニング。キッチンの円筒形のレンジフードが目を引きます。2階の壁はCLT(直交集成板)で建てられています。内装も木質感を生かしたインテリアです。淡いパープルがテーマカラーの子供部屋です。柔らかなデザインのスイッチプレートです。写真上が1階、下が2階平面図です。2階建ての住宅と平屋のサウナがあり、ウッドデッキでつながっています。サウナを共有する二世帯住宅フィンランドではあまり見られない二世帯住宅です。この住宅は大工になるための学校の生徒が、建設に参加しています。床面積は251㎡です。写真の左側が1階、右側が2階平面図です。平屋と2階建ての住宅が1階のウッドデッキでつながっています。平屋は親世帯の1人暮らしを想定、2階建てが子世帯です。そしてフィンランドには欠かせないサウナが親世帯の平屋に ..
 
大村 裕子
Leppänen Architects

フィンランド、ヘルシンキ在住。一級建築士。 1996年北海道大学工学部建築工学科卒業。スウェーデンハウス株式会社で16年設計に携わる。主に北海道、千葉、東京にて202邸の注文住宅、別荘、店舗等を設計。 その後スウェーデン、フィンランドにて設計事務所にて住宅を設計。フィンランドの北欧建築視察専門の旅行会社を経て、現在はフィンランドの設計事務所Leppänen Architectsに在籍。

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