© Mika Huismanフィンランド、ヘルシンキ在住の大村裕子です。フィンランドの建築について住宅を中心に、建築士の視点でレポートしていきます。今回はヘルシンキにある地下美術館 アモス レックスを紹介します。美術館の上は市民の広場アモス レックスは地下に建設された美術館です。2018年にヘルシンキの中心部にオープンしました。フィンランドのヘルシンキにある設計事務所、JKMMアーキテクツ(JKMM Architects)による設計です。上の写真は美術館の上にある広場です。いくつか天窓が突き出ているのが目を引きます。この地下にアモス レックスがあります。美術館は入場料が必要ですが、この広場は市民が自由に来ることができます。このスロープでは市民が座ったり、寝転がったり、自転車に乗ったり思い思いにくつろいでいます。© HANNU RYTKY冬になるとこのように子供たちがそりで遊ぶこともできます。アモス レックスの設計の特徴JKMM AMOS REX 2014 sketchesこれはJKMMアーキテクツによるスケッチです。JKMMアーキテクツは天窓を注意深く設計しました。地下6メートルにいても街のどこにいるのかを感じられることが重要だと考え、天窓のあるドーム天井が採用されました。©TUOMAS UUSHEIMO美術館の設計の視点から考えると、天窓のあるドーム天井の構造は柱のない2200㎡の展示ホールを作ることができました。©TUOMAS UUSHEIMO地下の美術館へ天窓からの光が差し込みます。地下にいても地上とのつながりを感じることができます。展示スペースの床には縦10㎝、横10㎝、高さ5㎝の木材(パイン)が敷き詰められています。1930年代の建築 ラシパラツィ(Lasipalat ..
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