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2018/01/05 08:58 - No.173


第3回 基本目標から具体目標へーその2


インスペクターが監修した現場監督ハンドブック
市村 崇

2018/01/05 08:58 - No.173

 
前回に引き続き、基本目標それぞれに対する具体目標のお話をしていきます今回のコラムでは、「工事スタッフの実力を高めるとともに、関連者との共同意識を作り上げること」に対する具体目標です。 目標4 :悪い出来栄えの工事を見逃さない お客様とは、建築工事請負契約を取り交わし、責任施工や保証を約束しています。これは、お客様が自社との契約を取り交わす際に重要な決め手となっている部分です。果たして「責任施工」、自信をもって言えるでしょうか? これには、優れた技術と長い経験をもつ工事関係業者や職人さんの協力が必要不可欠です。いいかえれば、これらの人々と自社は、同じ法人ではないけれども、全くの共存・共栄の関係にたつ運命共同体といっても過言ではなく、現場の苦楽をともにするパートナーです。 工事業者の実力は、たちまち会社の評判となって跳ね返ってきます。その実力を高めるポイントは、合格・不合格のけじめを客観的事実に基づいて線引きをし、次工程にバトンタッチさせることにあります。悪い出来栄えの工事を見逃さないためには・・①    やり直し工事の発生を防ぐため、先手の管理・指導をおこなう②    ルール(関係法令や明確な基準)に則り、きちんとした基準を適用する 下の写真は、キッチンの引き出しが給気口と干渉している様子です。・図面チェックの段階で、キッチン姿図を確認する・給気口の孔あけ時に、位置を確認する・キッチン据え付け時に、作動を確認するなど、状況回避できるタイミングはたくさんあります。特に、構造・設備・家具のからみは検討もれや、不整合などが目立ちますので注意が必要です。たったこれだけの手直しをするために、大工・クロス・美装・電気・設備業者など、再集合していては適切な利益を確保することは困難です。 目標5 ..
 
市村 崇
一社)住まいと土地の総合相談センター

1998年 日本大学理工学部海洋建築工学科卒業 大手ハウスメーカー入社 工事課配属 後輩指導とともに約350棟の施工管理に携わる。その後、スタッフ部門にて施工革新による生産向上業務、作業標準マニュアルの策定を経て退社。 2007年 設計事務所・工務店設立 自身にて注文住宅の設計、施工を請負意外に、各ハウスメーカーの軽量鉄骨ALC工法を始め、重量鉄骨、戸建て分譲の木造SE構法木造2*4工法、他木造軸組み工法の住宅現場を施工管理。 10年で管理した現場は新築、リフォームを合わせて、およそ500棟に及び多数の職人指導の実績経験がある。 2013年 住まいと土地の総合相談センター、副代表に就任 インスペクター以外にもコンストラクションマネージメント業務にも従事。 現在は、建築トラブルを抱えるクライアント複数の相談に乗る。

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