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2019/04/18 09:44 - No.447


第28回 AI時代の工務店


がんばれ!地域の工務店(工務店とエリアマーケティング)
石川 新治

2019/04/18 09:44 - No.447

 
AIの時代いろいろなところで、AIの話しを聞くようになりました。小売業のレジから始まり自動運転まで、また大きく時代も変わろうとしています。もちろん、住宅建設にも、影響を及ぼすことは必至です。すでに先んじて、AIの世界を考えている人たちは、すっかり頭の切り替えができています。たとえば、自動運転が一般化されると、免許を持って人間が運転することが、飲酒と同じ危険運転になりかねないというのです。どうしても車を運転したければ、カートに行って運転をするしかありません。いやいや、まだまだ、まさかと、疑いたくなる気持ちもありますが、この気持ちの切り替えができて初めて、AIの世界を想像することができます。そして、おそらくそれは、住宅建築の業界でも起きることです。でも、ネット社会が出始めたころにいわれていた「クリックモルタル」という言葉も思い出します。どれだけクリックひとつで、ネットから情報を手に入れることができても、最終的に「モルタル」の仕事がなくては現物を手に入れることはできません。くしくも、この「モルタル」という言葉は、建築用語です。どんなにクリックを重ねても、現場でモルタルを塗る仕事は残ります。その意味では、AI化も最も遅くなるのが建築かもしれません。しかし象徴的なイメージは、すでにYouTubeでは見ることができます。3Dプリンターやセルフビルディングの家ができるのです。こんな時代がやってきたら、家を建てる仕事と人は要らなくなる可能性も否定できません。アルゴリズムそこで、少しでもAIを理解しようと思えば、ビッグデータとアルゴリズムから始まります。どんなにビッグデータがあっても、その関係性をアルゴリズムで定義づけできなければ、データを活かすことはできません。そして、私たちの脳は、それなりに ..
 
石川 新治
一社)住まい文化研究会

明治大学工学部建築学科卒業。1981年ミサワホーム株式会社に入社。技術部設計から販社営業を経て、宣伝部マネージャーとして企画広報活動全般を経験。2007年、MISAWAinternational株式会社にて200年住宅「HABITA」を展開する。住宅の工法、技術、営業、マーケティング、商品化、デザイン、広報、住まい文化など、全般に精通。現在、一般社団法人住まい文化研究会代表理事として、機関紙「おうちのはなし」を発行し、全国の地域工務店の活動を支援している。主な著作に、「おうちのはなし」(経済界)、「地震に強い家づくりの教科書」(ダイアプレス)がある。

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