穏やかに暮らせる家冬、外には雪がちらついていても、家の中では薄着で過ごせる家。夏、太陽がギラついていても、家の中では汗もかかずに過ごせる家。地震があっても安心して構え、火災や防犯にも備えを怠ってない家。家の中に居れば、なによりも家族の安心が得られる家は、まさに家族の幸せを守る家に違いありません。それはどの会社が建てた家でしょうか。それには特別な部材がいるのでしょうか。逆にいえば、どのように建てるとそうならないのでしょうか。どこかの住宅会社だけができることでもなく、あるいはできない会社があるわけでもなく、善意があれば誰でも建てられるはずです。今回は、こうした技術や仕様で幸せになる話ではなく、もっと家の原点に立ち戻って、幸せになる家について考えてみたいと思います。大草原の小さな家たとえば「大草原の小さな家」はどうでしょうか?大自然の中で家族が睦まじく暮らす姿には、幸せそうな家族のイメージが湧きます。今の日本でも都会暮らしから離れて、移住をする選択をする人も少なくありません。古いアメリカのドラマにもなった、幸せな家の答えの1つだと思います。しかし、現実の生活を考えれば、ちょっと考えさせられることも多分にあります。たとえば、大きくなった子どもは、大草原の小さな家をどうするのでしょうか。どこかで新しい家族を迎えるか、あるいは出ていくことしか考えられません。じつはアメリカのドラマでも、主人は町に働きに出て、やがてその家は引きはらうことになります。もちろん、それで大草原の家族が不幸せかというと、そんなことはないと思います。では、まったく正反対の、大都会に暮らしたら幸せなのでしょうか。便利な生活ができ、楽しみも多く、これも幸せといえると思います。しかし、どこかまだ足りない感覚を覚えるのは私だけ ..
この続きはA-PLUGに会員登録して
読むことができます!
A-PLUGは工務店様・リフォーム店様などの
建築関係プロユーザー対象の会員制サイトです。