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2019/07/25 09:10 - No.517


第34回 幸せになる家


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がんばれ!地域の工務店(工務店とエリアマーケティング)
石川 新治

2019/07/25 09:10 - No.517

 
S1200x600 01 p1050470穏やかに暮らせる家冬、外には雪がちらついていても、家の中では薄着で過ごせる家。夏、太陽がギラついていても、家の中では汗もかかずに過ごせる家。地震があっても安心して構え、火災や防犯にも備えを怠ってない家。家の中に居れば、なによりも家族の安心が得られる家は、まさに家族の幸せを守る家に違いありません。それはどの会社が建てた家でしょうか。それには特別な部材がいるのでしょうか。逆にいえば、どのように建てるとそうならないのでしょうか。どこかの住宅会社だけができることでもなく、あるいはできない会社があるわけでもなく、善意があれば誰でも建てられるはずです。今回は、こうした技術や仕様で幸せになる話ではなく、もっと家の原点に立ち戻って、幸せになる家について考えてみたいと思います。大草原の小さな家たとえば「大草原の小さな家」はどうでしょうか?大自然の中で家族が睦まじく暮らす姿には、幸せそうな家族のイメージが湧きます。今の日本でも都会暮らしから離れて、移住をする選択をする人も少なくありません。古いアメリカのドラマにもなった、幸せな家の答えの1つだと思います。しかし、現実の生活を考えれば、ちょっと考えさせられることも多分にあります。たとえば、大きくなった子どもは、大草原の小さな家をどうするのでしょうか。どこかで新しい家族を迎えるか、あるいは出ていくことしか考えられません。じつはアメリカのドラマでも、主人は町に働きに出て、やがてその家は引きはらうことになります。もちろん、それで大草原の家族が不幸せかというと、そんなことはないと思います。では、まったく正反対の、大都会に暮らしたら幸せなのでしょうか。便利な生活ができ、楽しみも多く、これも幸せといえると思います。しかし、どこかまだ足りない感覚を覚えるのは私だけ ..
 
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石川 新治
一社)住まい文化研究会

明治大学工学部建築学科卒業。1981年ミサワホーム株式会社に入社。技術部設計から販社営業を経て、宣伝部マネージャーとして企画広報活動全般を経験。2007年、MISAWAinternational株式会社にて200年住宅「HABITA」を展開する。住宅の工法、技術、営業、マーケティング、商品化、デザイン、広報、住まい文化など、全般に精通。現在、一般社団法人住まい文化研究会代表理事として、機関紙「おうちのはなし」を発行し、全国の地域工務店の活動を支援している。主な著作に、「おうちのはなし」(経済界)、「地震に強い家づくりの教科書」(ダイアプレス)がある。

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