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2018/12/14 08:16 - No.334


第4回 構造計算できない人に「経験と勘」はない!


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「構造塾」佐藤実氏の『本当にヤバイ木構造の話 ~これからの木造住宅の耐震性能』
佐藤 実

2018/12/14 08:16 - No.334

 
経験と勘とはなにか?木造住宅の耐震性能に対して、経験と勘という言葉で対応していると勘違いしている建築士が多くみられます。「なぜ、木造住宅なのに構造計算をするの?」このようなことを本気で聞かれます。建築士に。その時、質問で返します。「なぜ、構造計算しないのですか?耐震性能はどのように確認しているのですか?」すると、必ず言われる言葉、 「経験と勘です!」ここで言う、経験と勘とは、耐震性能に対する経験値とそこから生まれる勘です。耐震性能に対する経験値は、構造計算を行うことで培われます。ただ、漠然と木造住宅をたくさん設計し(意匠設計)、施工しても、耐震性能に関する経験値は培われていません。ということは、勘もあるはずがありません。ということは、耐力壁の量、耐力壁の配置バランス、柱頭柱脚の接合方法については、構造計算をするか、または簡易的な計算として、壁量計算、四分割法、N値計算で決めます。これら計算ができないの建築士が決める耐力壁の量、耐力壁の配置バランス、柱頭柱脚の接合方法は「適当(デタラメの意味)」となります。柱や梁などの断面寸法は構造力学を理解し、構造計算できなければ決めることはできません。梁のスパン表を使う場合でも、等分布荷重が作用するよう柱直下率100%の意匠設計が前提としてなければ、梁に集中荷重が作用する場合の断面寸法は決められません。なのに、なぜか柱や梁などの断面寸法が決められている、これも「適当(デタラメの意味)」と言います。基礎の断面、配筋は構造計算しなければ決められません。基礎のスパン表を使う場合も、スパン表を利用できるよう意匠設計を考慮しなければいけません。なのに、なぜか基礎の断面寸法や配筋が決められている、これも「適当(デタラメの意味)」と言います。このように、多 ..
 
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佐藤 実さん
株式会社M's(エムズ)構造設計

1968年新潟県生まれ。1990年東北工業大学工学部建築学科卒業。㈱佐藤住建を経て、2006年㈱M’s構造設計設立、現在に至る。2010年東京大学大学院修了。2010年「構造塾」を設立、木質構造に関するセミナー、構造計算技術者育成講座を開催。著書に、最高に楽しい木構造入門(エクスナレッジ)、楽しく分かる!木構造入門(エクスナレッジ)がある。

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