建築士の仕事とは建築士の仕事とは何か?この問いに、多くの建築士は「建物をつくること」と答えるかもしれません。少し違います。建築士の仕事とは人の「命を守る」建物をつくることです。この、「命を守る」ことを忘れてはいけません。ただのモノづくりではないということです。建築基準法第1条(目的)には、「最低基準」であることのあとに、国民の生命、健康、財産の保護と明確にあります。国民の生命を保護するには「構造計算」は必須です。国民の健康を保護するには「省エネ設計」は必須です。そのように、高性能な木造住宅を設計し、施工し、長持ちさせるための劣化対策を行うことで、財産の保護に繋がります。当然ですが、構造計算することで耐震性能を高くすること、省エネ設計により性能を高くすることも財産の保護に繋がります。構造計算など必要ない!省エネ設計など必要ない!そんなことをしなくても、自分のつくる家は地震に強いに決まっている!自分の家は暖かいに決まっている!という根拠のない自信と思い込みで建築という仕事をするのはやめましょう。もし、お客様の生命・健康・財産の保護をできないのであれば、建築という仕事は辞めるべきです。木造住宅の設計者の中には、「僕の作品」、「僕のデザイン」などという方がいます。自邸ならまだしも、お客様の家です。お客様がお金を出すお客様家族が住む家です。それを、建築士の自我で構造計算しない、省エネ設計しない、僕の作品、僕のデザインなどという考えはやめましょう!被害を受けるのは、そこに住まない建築士ではなく「お客様です」。このことを忘れずに・・・第1回:どうして「構造」って難しいの?第2回:なぜ、構造計算をしないでいられるのか第3回:「経験と勘」では木造住宅は安全にも快適にもならない第4回:構造計算でき ..
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