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2020/02/28 08:57 - No.716


第17回「バルコニー防水」工事のポイント ✕ 「現場品質が向上しない理由。ここが欠けている!」


現場管理の方法は変わり始めている ~課題解決のヒントはここにあり~
小村 直克

2020/02/28 08:57 - No.716

 
NEXT STAGEでは、住宅品質の安定と向上を目指して取り組みを実践し、成果を出しているビルダーを「優良ビルダー」と呼んでいます。優良ビルダーは「法的基準をただ守ればいい」「協力業者任せにする」というような現場管理をしていません。ビルダーと協力業者がともに品質向上をさせるという共通の目的意識を持ち、取り組みを行っています。当コラムでは、そんな優良ビルダーが実践している事例を紹介します。 「バルコニー防水」工事のポイント ●防水層の立上り高さ(住宅瑕疵担保責任保険)バルコニーにおける防水層の立上り高さは、住宅瑕疵担保責任保険の設計施工基準に定められているのはご存知でしょうか?設計のミスや施工指示のミスで基準を満たしていないケースが多く見受けられますので現場監督が必ずチェックを行わなければならないポイントとなります。 住宅瑕疵担保責任保険 設計施工基準(抜粋引用)第2章 木造住宅第2節 雨水の浸入防止(バルコニー及び陸屋根の防水)第8条3 壁面との取り合い部分(手すり壁又はパラペット(本条において、以下「手すり壁等」という)との取り合い部分を含む)の防水層は、開口部の下端で 120mm 以上、それ以外の部分で 250mm 以上立ち上げ、その端部にシーリング材又は防水テープを施すこととする。 開口部の下端における防水層の立上りが不足している不備事例です。120ミリ以上の立上りを確保する必要があります。上図の通り防水を先行する場合は窓台までの高さとなり、サッシ取り付けを先行させる場合は、サッシ枠下までの高さとなります。 壁や手摺、パラペット部における立上り高さは、250ミリ以上必要となります。 ..
 
小村 直克
株式会社 NEXT STAGE

1968年2月生まれ。1990年大阪学院大学経済学部卒業後、小堀住研(株)(現:(株)ヤマダホームズ)、 そして建材商社を経て、2006年に(株)NEXT STAGEを創業。 民間でいち早く第三者検査事業をスタートさせ関西を中心に普及させてきたが、本質的な技術者の人財化や 品質向上への仕組みにギャップを感じ、2013年には、業界初の施工品質監査ナレッジマネジメント体系を業界に提唱し、 「監査」という独自の手法を用いたPDCAサービスを展開する。 現在では全国8拠点、800社を超えるビルダーがサービスを導入し、2020年には建築技術に特化した 学習環境プラットフォーム事業を本格化させ、2021年8月より、これまで蓄積してきたテクニカルビックデータを駆使し、 誰もが参入できなかったデータ&アナリティクス事業を実現させ、これからの住宅価値を変えるエッセンシャルな建設DXを 推進する。 

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