ともこ@住宅ライターです。今回は「リノベーションフォーラム2018」、長嶋修さんによる講演を、前編・後編に分けてレポートします。プロではない私でも、知っておかないと恐いなぁと感じるお話でした。そんな内容も含め、長嶋さんは、建築業界向けに「不動産仲介市場に、直接入ってきてみては」と提言されていました。リノベーションフォーラムって何?YKK APは【住まいの価値は「窓・開口部」でかえられる。】をテーマに、2015年よりリノベーションフォーラムを開催しています。2018年度は「性能向上リノベーションのミライ」と題して、木造住宅の断熱や耐震などの性能向上による、住まいの価値向上についてトップランナーより講演・トークセッションで語っていただいております。それでは、長嶋修さんによる講演レポート前編のスタートです!3極化する不動産市場長嶋さんは「これ、私の持論です。不動産市場、大きく三極化します」とスタートを切りました。図のように、不動産の三極化とは次の3つです。① 上位約15%⇒ 価格維持or上昇② 大半の約70%⇒ ダラダラ下落③ 残りの約15%⇒ 無価値orマイナス価値①は、都心の一等地のようなイメージですが、郊外や地方でも、一部存在するそうです。②については、下落率だけが問題で、年率2%なのか4%なのか。たとえば、年率4%で15年下落すると、おおよそ半値に。③は、どうしようもないけれど、残念ながら、こういうものはこれからも生まれ続けるとのこと。「地価と全く同じことが、建物の価値にも言えます。上位15%は、築年数が経過しても価値が変わらない、あるいは、価値が増すものも出てくる。あとの70%からは同じく価値を下げて、最終的にはゼロになる」と長嶋さん。続けて「私たち、不動産・建築業界も三極 ..
この続きはA-PLUGに会員登録して
読むことができます!
A-PLUGは工務店様・リフォーム店様などの
建築関係プロユーザー対象の会員制サイトです。