ともこ@住宅ライターです。今回は「リノベーションフォーラム2019大阪会場」で行われた、健康住宅株式会社 吉本高広さんによる講演を、前編・後編に分けてレポートします。吉本さんは、YKK APとの共同で戸建性能向上リノベーション実証プロジェクト「福岡 橋本の家」(以下プロジェクト)に取り組みました。このプロジェクトを通じて、地域ビルダーとして感じたことを講演されていました。リノベーションフォーラムって何?YKK APは【住まいの価値は「窓・開口部」でかえられる。】をテーマに、2015年よりリノベーションフォーラムを開催しています。2019年度も引き続き「性能向上リノベーションのミライ」と題して、木造住宅の断熱や耐震などの性能向上による、住まいの価値向上についてトップランナーより講演・トークセッションで語っていただいております。それでは、吉本高広さんによる講演レポート前編のスタートです!このプロジェクトに参画したワケ健康住宅株式会社は、外張り断熱を中心とした高性能住宅をてがけ、今年で20周年を迎えます。その節目の年に、今回の「古くなった建物に“新築以上の価値”を与える性能向上リノベーション」のプロジェクトを通じて、リノベーションと向き合うこととなりました。それでは今回、健康住宅さんとしてプロジェクトに参画した理由、プロジェクトの詳細について詳しくお話をしていただきましょう。まず、こちらのデータからわかるように、新耐震基準の住宅は全国で40%以上あることがわかっています。しかし、吉本さんは、「新耐震基準だと大丈夫と思われがちだが、実は新耐震基準の86%が倒壊する可能性が高いというデータがある」と話します。このプロジェクトでは、新耐震基準が生まれたちょうどの年、1981年(築36年)に ..
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