庭を提案するとき、どのように計画していますか?テラスやウッドデッキと芝生の庭、シンボルツリーを植えて、目隠しも必要かな?と考えがちですが私の場合、「室内から見える風景を創る」ことを考えます。なぜならアウトドアリビングという言葉が浸透していますが夏や冬、雨の季節など1年の大半は室内で過ごすことが多いもの。天気のいい朝、カーテンを開けて美しいお庭の風景がそこにあれば1日を気持ちよく過ごせる気がしませんか?新緑の春、緑陰の夏、紅葉の秋、木立の冬・・・植物の使い方で窓外の景色を演出することができるのです。つまり1つめのポイントは「眺める庭」 実例を元に解説します。リビングとダイニングそれぞれ2つの窓が南に面した庭があります。ダイニングの窓正面に美しい樹形のジューンベリーを植えることで家族が食卓を囲むとき、シンボルツリーを眺めながら食事ができます。夏の暑いときには木陰に、落葉した冬にはお日さまを取り込み、美しい花や紅葉を楽しむこともできます。リビングの窓正面にはスクエアなタイルのテラスとアイストップとなる化粧壁(デザインウォール)がありフレームアーチにはシェード(日除け)がセットできるようになっています。2つの窓から眺める風景が全く異なることは「サプライズを仕掛ける」こと。お庭はつながっていますが切り取られた室内からの眺めをコントロールできるのも窓を起点としてプランニングしているからこそ。他の手法としては外から見るとモダンなスクリーンですが室内から見ると和風の坪庭が広がっているなど1つで2度おいしい、2つめのポイントは「驚きのある庭」といえます。さらにはウッドデッキやベンチ、ガーデンセットなど腰かけて過ごせる場所が至るところに設置されていることがポイントです。眺めて美しく、サプライズがあ ..
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