一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。今回のお題は「新築企画型住宅と戸建リノベーションの比較」についてです。結論から言いますと、企画型住宅を選んだ場合、家族構成にあった間取りになっているかどうかということです。企画型住宅とは何かといいますと、住宅メーカーのカタログに図面が載っていて、この家の本体価格はいくらという金額も載っているような、型が決まっている住宅のことをいいます。この企画型住宅のいいところは、設計のコストカットができるところです。もうカタログができているわけですから、設計的にはあまり手を加えなくてもいいわけです。あと、材料の大量購入によるコストダウンです。例えば柱を3000本一度に購入するとか、そういう大規模な買い方をしますから、その分価格を落とすことができるわけです。例えば、ユニットバスやキッチンもそうです。この企画にはこのメーカーのものというのを想定に入れています。その分価格を下げてくださいという交渉ができるのが、この企画型住宅です。戸建リノベーションや新築自由設計になりますと、こういうことがなかなかできません。また、工期が短いのもこの企画型住宅の特徴です。ある程度図面ができているわけですから、当然工期的なものの流れが決まっています。新築ですから地盤改良もすることができます。これらを見ると、良いところだけのように見えるんですけれども、短所もあります。間取りの自由度が低いところですね。企画型住宅の図面が、自分の住み方や、家族構成に合うかどうかというのが、一番の問題になろうかと思います。また、材料を大量購入しているわけですから、仕様に制限があります。そこから違うものになると、同じものでも高くな ..
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