一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。一般社団法人住教育推進機構理事長の大沼です。テーマは、「安い新築より高いリフォームがなぜ良いか?」ということです。今回のお題は、戸建リノベーションの構造上の問題点、二階の増築」についてお話をします。二階の増築工事を最近見なくなりましたよね。なぜかというと費用が掛かり過ぎるんですね。増築する部分だけを考えてしまいますが、実質的には増築する一階の部分の強度が、ちゃんと二階を支えるだけのものがあるかどうかというところに問題点が出てきます。例えば、確認申請を出すときに必ず言われるのが、二階を支えるだけの強度が一階にありますかと言われます。柱や梁などの躯体に関しては、目で見て確認できるので大丈夫ですって言えるんですけれども、分からないものがあります。それが基礎の鉄筋ですね。現実問題コンクリートで固められているので、鉄筋があるかないか、また鉄筋の太さ、コーナー筋、アンカーボルトの本数やホールダウン金物が入っているかどうか。当然センサーを当てればわかるものもあります。ですけれどもこの補強筋の定着長さ、鉄筋と鉄筋がどれくらい重なっているかなどは、センサーを当ててもわからないんですね。そうすると、「分からない」ということになり、確認申請不適格ということになります。二階を上げるために、一階の床を剥いで基礎の鉄筋を補強してくださいという提案になります。ひどい場合は、一階の部分を壊して、総二階でつくって下さいという話になってくるわけです。そうすると、二階の子供部屋8畳が欲しいために、一階部分を全部やり直しすることになります。一階にLDKがある場合は、水回りも関係してきます。そうすると、15 ..
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