新潟県長岡市。冬になると日本有数の豪雪地帯となる自然環境が厳しいこの場所に、株式会社大庄の前身となる「大庄」の屋号を構えて117年。厳寒のこの土地に、高気密・高断熱を広めようとサッシ以外の建材もいち早く手掛け、地場工務店への啓蒙活動を行ってきた。その後、単なる材料の販売会社に留まらず、設計業務を請負う大庄サポートセンターを設け、総合的な支援体制を整えていたが、今春満を持して高性能リノベーション事業を開始した。厳しい自然環境と人口減少に立ち向かい、新たな事業を創出し続ける大竹社長に今までの苦労や将来の展望について話を聞いた。事業のスタートは洋品店、雑貨店から!明治35年に婦人小間物、雑貨の卸売業としてスタート。その後大庄商店として洋品や雑貨の販売を手掛けている時期が長かった。どのような経緯で、建材流通業に転換したのか?
「私が子供の頃は洋服や文房具も売っていました。その時たまたま硝子を扱っており、主に学校用に硝子を箱入れで販売していました。その硝子は、学校の窓が割れると用務員さんが自分で切ってガラスを嵌めるという事で、窓に関わっていたのです。硝子を扱っていた関係で、洋品店のお客さんが自宅を建てる時にアルミサッシと言うものが最近出来たらしいので売ってほしいと言われて始めたのが、サッシ販売のスタートでした。」自然災害と消費税の導入で、売上は急激な山と谷の繰り返しサッシ販売からスタートし、エクステリアや木質建材、住設に拡大した。売上は順調に拡大していったと思われるが、実情は?「先代から事業承継したのが、2003年。その翌年の2004年7月に長岡市では大水害が起こりました。事務所は水害で被災し、営業車やトラックが15台流されてしまい廃車となりました。社屋から避難することも出 ..
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