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2020/03/26 12:31 - No.736


第3回 モニタリング


「構造塾」佐藤実氏の「伝え方」講座【A-PLUG版】
佐藤 実

2020/03/26 12:31 - No.736

 
相手に何かを伝えているとき、自分自身をモニタリングすると良いでしょう。モニタリングとは、話をしている自分を客観的に観察するもう一人の自分がいるイメージ。モニタリングができるようになると常に話している自分に客観的な自分が、状況を伝え続けます。そうすることで、冷静に話せたり、周りを見る余裕が出たり、相手の状況により軌道修正ができたりします。話が分かりにくい人の多くは、きっとモニタリングができていないため、自分自身を客観的に見ることができず、相手の状況も把握できていません。だから、話が脱線したり、相手が興味を無くしていても気が付くこともありません。例えば、セミナー講師歴が長くても、話が面白くない方は自分自身の状態と相手の状況が見えていないため、いつになっても話がうまくはなりません・・残念ながら。モニタリング、 難しいかもしれませんが、意識してみてください。モニタリングのもう一つの効果それは、ふたつのことを同時に考えることができるようになることです。結局、モニタリングとは頭でふたつのことを同時に考えること。これにより、話しながらストーリーを考えることができるようになります。例えば、突然、人前で話す状況になったとしても、声を出して話している脳と同時に、話す全体像(ストーリー)を描き、話を組立て、章立てして、話す言葉を決めるという脳が動きます。この練習として、挨拶などを依頼されても、あえて話すことを考えず、いきなり話すことをチャレンジしてみてください。ふたつのことを同時に考えることができるようになってきます。
 
佐藤 実
株式会社M's(エムズ)構造設計

1968年新潟県生まれ。1990年東北工業大学工学部建築学科卒業。㈱佐藤住建を経て、2006年㈱M’s構造設計設立、現在に至る。2010年東京大学大学院修了。2010年「構造塾」を設立、木質構造に関するセミナー、構造計算技術者育成講座を開催。著書に、最高に楽しい木構造入門(エクスナレッジ)、楽しく分かる!木構造入門(エクスナレッジ)がある。

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