(前回のおさらい)
2010年4月、ついに誕生したマドリモの前身「スマートカバー工法」。現場の声にこだわったスマートカバー工法の登場により、窓交換と内窓(プラマードU)を同じ土俵でメニュー提案することが可能となりました。そんな画期的な商品「スマートカバー工法」がさらにパワーアップし、2016年4月「かんたんマドリモ」が登場しました!
「かんたんマドリモ」の開発背景
マドリモ開発の裏には、このような背景がありました。
市場ボリューム
平成25年総務省住宅土地統計調査・サッシ協会調べによると、新築住宅ではほとんどの住宅で複層ガラスが使われているにもかかわらず、ストック住宅では既設窓のうち約7割が「単板ガラス」という結果でした。ストック住宅の窓の断熱化は課題となっていました。
高断熱
スマートカバー工法にも断熱性の高い窓種の設定はありましたが、より一層の高断熱化を図るために、いままでは設定されていなかった樹脂窓をラインナップに入れることを目指しました。そのために、樹脂窓リフォームを実現することができる工法を開発しました。
施工の課題
スマートカバー工法開発の際にも課題となっていましたが(詳しくは 第1話 マドリモの前身「スマートカバー工法」ができるまで をご参照ください)、壁をカットして窓リフォームをする従来のやり方は、騒音・粉塵が発生する上に工期も長くなるなど、非常に大がかりでした。「かんたんマドリモ」では、とにかく“かんたん”をキーワードにした窓リフォームを目指しました。
「かんたんマドリモ」のポイント
高断熱~新設窓種ラインナップに樹脂窓が登場~
かんたんマドリモでは、APW430、APW330といったオール樹脂窓が新設窓種に登場しました。樹脂窓を中心とした商品ラインナップで提供することができます。
省施工~業界初のノンシールカバー工法~
今までのカバー工法では、シーリング剤を注入する作業時間と、それが乾くまでの養生時間が必要でした。しかし業界初のノンシールカバー工法なら、気密シートによる乾式カバー工法となるので、施工時間を短縮することが可能となります。シーリングの代わりに気密シートを既設窓枠から新設窓枠に貼り付けることで、止水性能を担保します。「雨水が入ってくるのではないか」と気になる方もいらっしゃると思いますが、既設窓枠と新設窓枠との間を気密シートで密封することで等圧構造となり圧力差がなくなるため、雨水の浸入を抑制することができます。
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