前項のプランニングに続いて、性能設計の概要について紹介します。まずは耐震性能に関わる基礎と軸組の改修についてみていきます。リビタが戸建て住宅のリノベーションを行う際には第三者機関による遵法性チェックを行い、違反箇所は是正します。次いで基礎配筋調査、目視による腐食や金物の不足箇所など、補修箇所を洗い出します。耐震に関しては、耐震診断に基づいて耐震改修を行います。昭和56年施行の新耐震基準は必ず満たし、さらに柱頭柱脚金物や耐力壁の配置については、現行法にも合致するように耐震補強を行っています。基礎の新設と撤去この事例では、プランが大幅に変わることもあり、構造設計者も関わり、耐震性を検討しています。スケルトン状態にしていることから、万全な耐震改修がなされています。耐力壁については、構造用計算に従い、耐力用合板を適宜配置しています。柱頭柱脚金物については、構造計算の上、各部に必要耐力に応じた金物を設置しています。最近は後施工型の柱脚金物が充実してきていますが、引き抜きが大きい部分はケミカルアンカーで基礎とつないでいます。新設する基礎の仕様。深さ550㎜、底面670㎜、上面975㎜。土量基礎長さ1m当り0.452立米基礎の立ち上がりに穴を開け、差し筋に用いる接着剤のカプセルを埋め込んでいます差し筋の様子。鉄筋を差し込むと2液型接着剤を封入したカプセルが割れ、2液が混ざって硬化を開始します配筋後の様子。このあとベースを打ち、立ち上がり部の型枠を組んでコンクリートを打設します地盤面には防湿コンクリートを打設また、間取りの変更により、柱や耐力壁の位置が変わる部分については、逆T字型の基礎を打設するとともに、既存スラブ面に立ち上がり部を設けるかたちで新設しました。立ち上がり部分の既存基礎との取り ..
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