ともこ@住宅ライターです。「リノベーションフォーラム2019大阪会場」で行われた、健康住宅株式会社 吉本高広さんによる講演を、前編・後編に分けてレポートしています。吉本さんは、YKK APとの共同で戸建性能向上リノベーション実証プロジェクト「福岡 橋本の家」(以下プロジェクト)に取り組みました。このプロジェクトを通じて、地域ビルダーとして感じたことを講演されていました。(前回記事はこちら)それでは、吉本高広さんによる講演レポート後編のスタートです!FRAMEⅡを採用した耐震・断熱今回のプロジェクトでリノベーションした物件概要と図面をみてみましょう。どこにでもありそうな築36年の家です。これまで新築が多かった吉本さんは、大改修したい気持ちを抑えて、できる限り現状維持を意識されたそうです。基礎改修の様子はこちらです。そして、断熱改修です。耐震改修で特徴的なのは、FRAMEⅡを採用。FRAMEⅡは、窓のサイズを小さくしたり数を減らすことなく、開口部分を強くするという建材です。(FRAMEⅡの特徴はこちら)「これを入れたことによって、かつては南面の開口部が広くて強度が心配だったが、南面の強度が増した」と吉本さん。耐震シュミレーション評点は、0.30から1.94になり、耐震等級3を超えるような強さになりました。繰り返しの地震に耐えるために、プラスで制震システムを取り入れたそうです。さらに、耐震性能を見える化するために、木造住宅倒壊解析ソフトウェアwallstatで耐震シュミレーションも行いました。左の建物は、評点0.30(精密診断)「倒壊する可能性が高い」右の建物は、フレームⅡ使用、評点1.94(精密診断)「倒壊しない」wallstatの開発者は京都大学の中川准教授。吉本さんは、「このソ ..
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