(前回記事はこちら)プランニングに続いて、耐震性能の概要を紹介します。断熱・気密概要:第1回にも書きましたが、今回のリノベーションは、家を建てることにかかるCO2の総量をマイナスにするとても厳しい基準「LCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)」相当を実現しました。今回の物件・立地条件で、世界でもトップレベルとなる低環境負荷基準を北海道でクリアするために、今回の立地や条件ではUA値0.18W/㎡・Kという断熱性能を、そして、気密性能もC値0.7c㎡/㎡を実現。そして施工費用は2,280万円(地代は別)です。現在の日本では、気密性能の基準値はありませんが、平成11年次世代省エネ基準における気密性能基準では、北海道と一部の東北地方では2c㎡/㎡、その他の地域で5c㎡/㎡が基準値とされています。カナダのR2000では0.9c㎡/㎡、スウェーデンでは0.6〜0.7c㎡/㎡の基準が設けられています。0.6c㎡/㎡は、100㎡の家で、名刺1枚ほどの隙間がある状態です。なぜここまで厳しい断熱と気密性能を追い求めつつ、低コストを追求するのでしょうか。それは、アルティザン建築工房 新谷社長の信念によるものです。「お施主さんは子育て世代です。きちんとキッチンがあって、プライベートが守られていて、快適に暮らせることは必須事項。これには尖った設計も、新築も必要ないのです」と、新谷社長は語ります。「新築でも難しいレベルをどうやってリノベーションで?」という読者のみなさんもお持ちであろう疑問を、新谷社長に質問してきました。今回は「概要」編。次回から、壁→屋根→基礎→開口部と4回に分けて解説します。断熱・気密スペック: ■ 長期優良住宅認定リフォーム(高度省エネ) ■ UA値:0.18 (2地域 基準値:0 ..
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