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2020/09/29 12:59 - No.880


第11回 「北海道の家」床下暖房


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築38年の中古戸建て住宅が新築よりも暖かく、強い! リノベでLCCM住宅相当を実現。「北海道の家」
伊藤 菜衣子

2020/09/29 12:59 - No.880

 

札幌のリノベーション専門の工務店「アルティザン建築工房」新谷孝秀さんと設計事務所「アトリエ momo」の櫻井百子さんが、YKK APとコラボレーションして、通常よりも断熱性能と耐震性能を向上させる戸建リノベーションのプロジェクト、今回は第11回「床下暖房」がテーマです。(前回記事はこちら


さて、「北海道の家」の施工紹介の最終回です。

今回紹介するのは、床下暖房です。
これまで、取材を通して数十軒ほどの高気密高断熱住宅にお邪魔してきましたが、この暖房を採用している家の心地よさには、驚かされました。

空気ではなく、躯体そのものの暖かさに包まれている感覚は、体験したことのない穏やかさがあります。
躯体全体がじんわりと温まるため、床暖房のように直接的に足の裏に熱を感じる採暖方法とは一味も二味も違いがあります。
私の個人的すぎる願いですが、今、もっとも普及してほしい暖房と言っても過言ではありません。この北海道でも、まだごく少数のパイオニアが採用している施工方法をご紹介します。


床下暖房の採用にあたって:

「以前は、防湿コンクリートに埋めていましたが、メンテナンスや熱源の容量の変更もしやすく、大工さんが施工時にパイプを誤って打ち抜くこともなく安心です」と新谷社長。

これまでは、コンクリートを蓄熱させるために、埋め込まなければならないという感覚があったそうですが、躯体の断熱性能が高くなったことにより、熱が均一になり、家全体で蓄熱されるため、上に乗せる方が合理的だと思い、今回からこの施工方法に切り替えたそうです。

今回、設計で関わった「アトリエ momo」の櫻井百子さんは「今回は、床下全体にパイプを回したけれど、ぐるっと2周だけパイプを回して、薪ストーブなどが補助暖房としてあるというのもいいですよ」とのことでした。


施工方法:


GLラインまで床下に土を足し、床下を土のままではなく防湿コンクリートを打つ。
既存盛土→ポリフィルム→FP板→ワイヤーメッシュ→防湿コンクリート80mmの順番で施工


ワイヤーメッシュを貼って、不凍液が入ったパイプをめぐらせ結束バンドで止める。
パイプの密度は、熱容量と放熱量で決める

 
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伊藤 菜衣子さん
暮らしかた冒険家

暮らしかた冒険家/クリエイティブディレクター 「未来の“ふつう”を今つくる」をモットーに活動中。あらゆることを実現するためにSNSを駆使し、未来の暮らしを手繰り寄せていく様を、坂本龍一氏は「君たちの暮らしはアートだ」と評す。2014年、札幌国際芸術祭参加。2017年、初監督作品映画「別れかた暮らしかた」を発表。編集と執筆を手がけた「あたらしい家づくりの教科書」「これからのリノベーション 断熱・気密編」など。現在は札幌で築30年の性能向上リノベーション済( Ua値0.26W/(㎡・K) )の戸建に住んでいる。

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